【H×H】イルミと結婚したい情報屋。2

53日目。�� ページ11

なるべく音を立てずに走りながら考える。

流石に国境は超えられないなあ。


本当はできるだけ遠くに行きたい。
でも、飛行船なんか使ったら即情報が漏れるし、そもそも他の国に行くにはパスポートの使用が不可欠。

記録の残らない方法も無いわけじゃないけど、それは航空会社や諸々の交通機関が、あってないような法律を遵守している場合のみ。


色んな情報が入り乱れるこの国では、守秘義務もクソもあったもんじゃないのだ。
現に私だって、それにあやかってここで情報屋してるわけだしね。


……ってそうじゃない！！！！冷静に現状整理してる場合じゃないんだよ、マジでどうすんだよ、行くあてがないよう。


ま、まあパドキアはかなり広い国だし、適当に逃げといたら大丈夫でしょ！！
……フラグなんかじゃない。決してフラグなんかじゃないんだからな！


自分を励ましながら、せまい路地裏に入り込んだ。
行くあてはなくとも、こういうとき頼りになる人間を思いついたのだ。


――それが泣く子も黙るA級犯罪者の、参謀役であり司令塔でもある好青年だとは、流石のゾルディック家も思わなかろう！！
はっはっは、これは情報屋ちゃん大勝利の流れかな？



と、その時突然、何故かトランプがパラパラと降ってきた。


……ん？トランプ？

「やあ♦」

「？！」

ヒソカさん？！な、何で？！

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