慎太郎side ページ6
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しようと思ったわけじゃなかった。
勝手に動いた………本能だった。
『…っ』
ゆっくりと唇を離すと、目の前の彼女は
左右の目を揺らしながら俺を見つめる。
驚いた表情を見て、俺はすぐに自分がやってしまった事を後悔した。
「あ…ごめん」
だって俺、Aの気も知らないで勝手にキスなんか…
咄嗟に離れようとしたが、それを阻止したのはA。
『なんで』
「え…」
『なんで離れるの』
1歩開いた間隔をまた縮めた彼女は背伸びをして
また俺との距離をゼロにした。
今度は彼女から。
＿＿＿＿＿＿もう、俺らは戻れない。
お互いが求めるように何度も、何度も。
彼女から少し漏れた吐息や、時々ぶつかる視線。
細い指が俺の頬をなぞる度、熱くなるカラダ。
『しん…たろ』
軽い彼女を持ち上げて、寝室に運ぶ。
お風呂上がりのくせになんでそんな色気あんだよ。
洗いたての白いシーツの上にいる彼女を見下ろす。
無言で数秒見つめあってまた惹かれ合うように顔が近づいた。
手を絡ませて彼女の首に顔を埋めた途端、ドアの向こうから誰かの声が聞こえて思わず動きを止めた。
田「あれ？慎太郎ー！？」
しくった。
樹がいたの忘れてた…………！
てか俺、何してんの？マジで。
がっつきすぎじゃん。Aが受け入れてくれたからってさ、こんな…最初からさ……
「うわ〜……」
『慎太郎？』
「まじ、ダメだわ。俺。」
項垂れてる俺をAは心配そうに見つめる。
「ごめんA。出るわ」
『あ、じゃあ私も…』
「ダメ。寝てて」
寝転んだままのAが上半身を起こしたのを手で制す。
��なんで…��と眉を下げる彼女。
だってそんなの
「今のお前の顔、樹に見せらんない」
水分たっぷりの瞳で恍惚とした顔のAを見たら樹は100%気づくし。
それに、
「そんなエ ロい顔、俺以外に見せたくない」
『………っな！』
「だからダメ」
顔を覆い恥ずかしがるAの頭を撫でる。
じゃあな、と部屋を出ていこうとする俺の背中にAは小さい声で
『またね、慎太郎』
と呟いた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - ちょりこさん» ありがとうございます！私も半年かけて書いた作品が終わったのは達成感もありますが、寂しさも感じてます😭またたまに読み返してカッコイイSPくん達を補給していただければと思います！！楽しい作品と言っていただけて嬉しいです！🙇♀️ (2022年11月27日 17時) (
レス) id: baea928cde (このIDを非表示/違反報告)
ちょりこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎回カッコイイたろを楽しみにしてたから 、終わってしまうのはちょっと寂しいですね 。でも楽しい作品でした！ (2022年11月26日 23時) (レス) id: 08dc60e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - ぁぃさん» ありがとうございます😭😭ぁぃさんのお話も大好きです！いつも楽しく読ませていただいてたのでコメント嬉しいです꒰( ˙ᵕ˙ )꒱ありがとうございます！ (2022年9月30日 8時) (レス) id: baea928cde (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ(プロフ) - 今読んでいる作品でダントツ大好きです🥲♡ (2022年9月30日 2時) (レス) @page23 id: 8766758dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶-アゲハ-
| 作成日時：2022年8月10日 0時
