貴方side ページ33
.
.
琴「Aさん、プレゼントは上手くいきました？」
『え？…あ、』
仕事始めの日。
昼休憩の時に、琴ちゃんにニヤニヤされながら言われる。
琴「それ、貰ったんですか〜？」
『え？…あはは、まぁ、そんな感じ〜』
右手の薬指にはまっている指輪を指差しながら言われたのだと気づいて反射的に触ったソレ。
慎ちゃんにちゃんと毎日付けてねって言われて、その通りにしてたけど。
琴「へぇ〜いいなぁ！付き合ったんですか？」
『んー……まぁ。』
もう多分、いや絶対。
琴ちゃんは最初から気づいてたよね、
これ以上誤魔化しても無駄だと思った私は、諦めるしか無く、首を縦に振る。
琴「え！どこの部署の人ですか！誰ですか！」
『ちょ、ちょっと声デカい！』
興味深々な琴ちゃんの口を慌てて塞いで。
周りの人の視線を気にしながら、小声で
会社の人じゃないよ。と否定だけする。
前にも言ったじゃん、会社員じゃない男性にプレゼントって。
琴「何処でそんな出会いを！！？」
『うん、まあ、カクカクシカジカあったのよ……』
思い返してみれば、慎ちゃんとは俊の浮気現場を目撃した後、やけになって入った居酒屋で会ったんだよな。
そんな昔のことでもないけど、なんだか懐かしく感じる。
琴「付き合いたてって1番キュンキュンする時期じゃないですか！いいですねえ♡」
『うーん、そう…かな。』
琴「あれ…？」
クリスマスは本当に幸せだったよ。
だけど、やっぱりモヤモヤしたまんまなんだよね。
1度頭に浮かんだものはすぐに消せない。
晴れない顔の私に上手くいってないんですか？と心配そうに聞いてくれた琴ちゃん。
『ううん、そういう事ではないの。ただ、私が勝手に思って悩んでるだけ。彼のために出来ることってなんだろって。』
琴「それはダメですよ。ちゃんと相手に言わないと」
『向こうはね、言っても気にするなって言うの』
それは付き合う前の事だけど、
アイドルとか気にしないで俺自身を見て、と言っていたのは慎ちゃん。
私も最初はアイドルって知らなかったし、素の彼を見れてた。
だけどやっぱり歌って踊ってる姿を見ると
マイナスな方を考えてしまって。
しかも忙しいから会う頻度も少ないし、
そのせいでこの考えが振り払えないんだとも思う。
心の中で消化されずグルグル回るだけ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1760人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蝶-アゲハ-(プロフ) - なつみさん» はじめまして！コメントありがとうございます！私の作品にたどり着き、読んでくださって嬉しいですう！他のも是非読んでください〜(^з^)- (2021年3月14日 21時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - はじめまして！アゲハさんの作品初めて読ませていただきました！可愛い犬な慎ちゃん最高でした！わら (2021年3月14日 21時) (レス) id: 6c81062883 (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» はじめまして！コメントありがとうございます！ホントですか泣嬉しすぎる滝。ツイッターありがとうございます！番外編楽しみに待っててください(´ε｀ ) (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - つばささん» つばさ様！どうもどうも！頻繁にコメントしてくださるのはとても嬉しいです(^-^)ありがとうございます！次回もうずキュンからの甘々でいきたいとおもいまっす(￣▽￣)ﾆﾔﾘｯ (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - はじめまして！完結お疲れ様です！アゲハさんの書く慎ちゃんの作品とても好きです(//∇//)このお話もいつも更新されるの楽しみにしていました^ ^Twitterもフォローさせて頂いたので番外編も楽しみにしています！！ (2021年3月14日 13時) (レス) id: 3125899134 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年1月22日 0時
