占いツクール
検索窓
今日:82 hit、昨日:216 hit、合計:83,992 hit

★★ ページ29

.


 俺はAを抱き上げて下を覗き込んだ。米粒のような人間が俺たちを見上げている。そこから視線を移動させて安全な着地場所を探した。




 背後に迫った炎の熱が俺たちの体温を高くする。もう後はない。



「……、高い」


 下を見たAはギュッと目を閉じて俺にしがみついた。いくら自分が開発したサポートアイテムを身につけたヒーローと一緒でも、恐怖を感じないという方が難しい。






「A」
「はい」
「愛してる」
「えっ──ん……っ、」


 こんな時に、こんなとこをしてる場合ではないのに。俺は驚いて顔を上げたAの唇にキスを落とした。大丈夫だ。俺はお前を信じる。だからお前も俺を信じろ──……と。








「いくぞっ!!」



 崩れかけた地面を蹴り上げて飛び出した俺は、空を飛ぶ自分を思い描いた。




「──おっ」



 一瞬の浮遊感のあと、俺は空を飛んでいた。まるで背中に羽が生えたように、風に乗って。






 と思ったのも束の間──、



「……──はっ!?ぉあ」



 そううまくいくはずもなく、重力に従って俺たちは地面に向かって落ちていった。再びサポートアイテムを作動させようにも、イメージする余裕はなかった。落下スピードはどんどん加速する。



「……クソッ、」


 俺は片手を地面に向け、爆破の準備をした。少しでも着地の衝撃を相殺できれば、両足の骨折程度で済むだろう。


 片手でしっかりAを抱え込み、地面に向かってぶっ放そうとした時だった。






「──ぅお!?」



 ぐいっと体を持ち上げられる感覚。地面への加速が弱まり、建物の二階の高さからゆっくりと地面に着地した。





 両足が地面に付いて数秒後、浮遊感がなくなり普段の重力が体に戻ってきた。



「無事に……降りられたんか……?」


 俺はAを抱えながら呆然としていた。


.

★★→←★★



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (149 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
680人がお気に入り
設定キーワード:ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア , 爆豪勝己   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ルイちゃん(プロフ) - ご。 この小説の続編が出来て読みたいと思っていたら、パスワードがかかっていたので、とてもとても読みたい為、教えて頂いたらとても光栄です。 この小説もですがこれまで作っている小説がとても大好きです。 (4月2日 8時) (レス) id: 37d47bd104 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑪瑙 | 作成日時:2019年3月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。