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再び ページ15

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夏休みも残り数日となった。
Aは今日も工房に向かう。




この工房にすっかり馴染んだ熾雪も少し遅れて顔を出した。
Aが貸したメモ帳から、使用したページを破って発目に渡す。



(あれからどうなったんだろう……)




Aは解体に集中して気づけば夜の9時をまわっていた。
荷物を取りに熾雪は工房に戻ってきているはずだが、まったく気づかなかった。






「あ、Aちゃん」


熾雪はメモ帳を持ってAの側に近づいた。


「メモ帳ありがとう。ごめん、調子に乗って結構ページ使っちゃった」
「いえ、構いませんよ」
「あ、それとAちゃんにお客さんだよ〜」
「はい?」
「ちょっと待ってね」


言うなり熾雪は一度工房の外に出た。
そしてある人物の腕を引っ張って入ってきた。


Aはその人物を見て驚きに目を見開く。



「と、轟君……っ」




会わせる顔がないと避けていた人物が突然目の前に現れて、思考がフリーズした。
Aは挙動不審に熾雪に視線を送った。


「焦凍がAちゃんに用があるみたい。ね、焦凍」


熾雪に腕を掴まれている轟は戸惑いつつも頷いた。




「じゃ、私は今から全力でレポートを作るから」
「熾雪さん!?」
「そろそろやり始めないと間に合わないの、ごめんね〜」



……と轟をAに押しつけて、熾雪は少し離れた机に向かった。
ノートパソコンを開いて腰を落ち着ける。
机には今日までにまとめた資料を広がっていた。


熾雪は話しかけるなオーラをまとい、真剣な顔でタイピングはをじめた。








そんな熾雪をAと轟は無言で見つめていた。




「……熾雪と爆豪、うまくいったって」
「え?」


重い沈黙の中、先に口を開いたのは轟だった。





(ばくごう? あ、体育祭で優勝したヒーロー科の……え? 熾雪さんがあの人と!?)


すぐに顔が出てこなかったが、数秒ほど考えて思い出した。
体育祭の表彰式での暴れっぷりから、かなり凶暴な印象しか残っていない。




「Aの言う通りだった。なんか拗れてそうだったから、話してこいって言ってやったんだ」


本当は嫌だったんだが……──と続けた。




妹を見ていた眼差しがAへと向けられる。
碧と灰色の瞳に真っ直ぐに見つめられて緊張する。




「だから俺もちゃんと話そうと思って」
「話す……?」
「A、俺のサポートアイテムを作ってくれないか?」


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設定キーワード:ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア , 轟焦凍   
作品ジャンル:アニメ
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ヨシ - 爆豪の方も、こちらの話も、好きです!更新頑張ってください! (12月5日 21時) (レス) id: 26236bbcfc (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 私癒月ちゃんの方が好きかもです。 是非続編希望します。この作品が、シリーズの中で一番好きです! (11月11日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
シャララデルモ - 完結おめでとうございますッス!絵がとても上手いんですね!羨ましいッス!新作も期待してますッス! (2018年8月9日 23時) (レス) id: ae0a67348a (このIDを非表示/違反報告)
秋葉 - 完結おめでとうございます!でも願わくば続編を希望します…!とてもおもしかったです!! (2018年8月9日 20時) (レス) id: 7efc50ba9d (このIDを非表示/違反報告)
まめこ - 完結おめでとうございます!イラスト可愛い!頑張ってください! (2018年8月9日 19時) (レス) id: c944c1b12f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作成日時:2018年7月21日 1時

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