いざ文化祭！４ -緑谷出久- ページ43
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緑谷出久は一緒に行動していた通形とエリと別れた後、轟に誘われてAのクラスに来ていた。
かなりの人気らしく、中は大変賑わっていた。
あらかじめAからもらっていたという優待券で、順番待ちの客をすっとばして入室することができた。
(さすが経営科……。抜け目がない……)
メイド＆執事喫茶と聞いていたが、予想の斜め上を言ったシステムに度肝を抜かれていた。
それは緑谷に限ってでなく、来客全員が感じていたことだ。
しかしそのシステムが彼らの自尊心に火をつけた。
ここまできて引き返せるかという心理につけ込んだ残酷なシステム。
「私、響木君を当てるまで帰らない！」
「でも、もう手持ちが……」
「く……っ。一度撤退して出直すしか……」
客は財布から金の気配がなくなるまで挑戦し続けた。
資金を補充して再挑戦するリピーターが多いのはこのせいである。
(僕はオールマイトをイメージしたジュースを飲めたらから、それでいいけど……)
青色をベースに赤・白・黄色の３色のフルーツで飾り付けられたジュースを飲みながら、奮闘する周囲の声を聞いていた。
それは自分のクラスメイトも一緒のようで、上鳴と峰田が「プルスウルトラーー！！」と叫んで注文を繰り返していた。
Aのメイド姿を拝むために。
「焦凍。はい、あ〜ん」
そのAはにこにこと焦凍にサービスをしていた。
「いや、自分で」
「え〜〜でもこれもサービスに含まれてるんだよ？ ほら、食べて食べて」
つゆにつけたそばを兄の口元に持っていきながら楽しそうに微笑む姿を、緑谷は半笑いで眺めていた。
兄妹の攻防は続く。
数分経って、轟は目の前にあるそばの誘惑に負け、妹が持つ箸から食べ始めた。
「そ、それにしてもすごいね、轟君。一発でAさんを当てちゃうなんて」
「ううん。焦凍の初回は絶対私になるようにシステムに組み込んでもらったの」
「すごい堂々としたずるだね！！」
しかしそれの方が納得いく。
ピンポイントで当てるだなんておかしすぎる。
「ん……？ え、でもどうやって轟君って分かるの？」
「指紋認証だよ」
「そ、そう……」
その指紋をどうやって入手したかは、聞かないでおこうと心に誓った緑谷だった。
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華 - 作者さまが、書かれている小説はとても面白くキュンキュンさせてもらってます！イラストも完璧で！ところで、雪と炎のシンフォニー6のパスワード教えてもらえないでしょうか？？ (2018年8月24日 17時) (
レス) id: 8f943258c6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭羅(プロフ) - いつも読ませていただいてます。作者さまが書いてくださってる爆豪くんがほんとに私の理想通りでキュンキュンが止まりません！(>_<)イラストも素敵です！これからも作品を楽しみにしています(^-^) (2018年8月13日 1時) (レス) id: 8f11b721e2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉#雅 - 続編楽しみにしてます。いつ投稿できそうですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bd7f78cad2 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - 回答して下さりありがとうございます！プロヒーロー編の先行公開も読ませていただきました！すっごく面白かったです！楽しみに待ってますね！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: deef7ae511 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - いつも楽しく読ませていただいてます！あの、質問なんですけど、その6のプロヒーロー編って、書いていただけるんですよね？気になっちゃって笑すみません… (2018年8月6日 13時) (レス) id: 329a268fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年7月7日 21時
