告白 ページ12
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爆豪に掴まれた腕が熱い。
おさまりかけていたはずの心臓が再び奔り出す。
「な……、なんで爆豪君が……？」
ずっと無言でいることに耐えられなくなり、思い切って疑問をぶつけてみた。
「……てめーの兄貴に行けって言われた」
「えっ？」
顔を上げれば、爆豪は屈辱的な表情を見せた。
なんで焦凍が？と視線で問いかける。
「ちゃんと話してこいって……」
話してこい？
それはつまり──
(はっきりフラれてこいってっこと……？)
ぐずぐずと未練がましく引きずってないで、いい加減現実を受け止めろ、と。
焦凍はそう言っているのだ。
それは焦凍なりの優しさなのかもしれない。
でも──
「……やだ」
「あ？」
「私には話なんてないっ、放してっ」
「な……っ──待て、俺はあんだよっ！！」
腕を外そうともがくが、爆豪の手はびくともしない。
「俺は──」
「やだっ！ 言わないで……っ」
耳に手を当てて拒絶する。
想いを否定される言葉なんて聞きたくない。
聞かなければ、好きという気持ちを抱いていられるのに。
たとえ苦しくても……
腕を掴んでいる手の感触は消えたが、今度は手首を掴まれ、耳を塞ぐ手を無理矢理離された。
なす術がなくなったAはぎゅっと目を閉じて最後の抵抗をした。
「聞けっ！！ 俺は……、てめーが好きだっ」
(…………へ？)
一瞬、耳を疑った。
「たとえ、お前が“ユズキ”のことを想っていたとしても……、俺は……てめーのことが…………」
──好きだ。
爆豪はもう一度、消え入りそうな声で言葉を紡ぐ。
それは確かにAの耳に届いた。
(え……、え…………？)
突然の告白の言葉に頭の中は混乱するばかり。
(え……っと、冗談？ からかってる？)
爆豪が自分のことを好きだなんてあり得ない。
あの夜にしっかりと聞いたのだ。
好きなわけがないと……。
見上げれば、険しい顔つきのまま頬を赤く染めている爆豪がいた。
「……っ」
黙ったまま見つめていると、爆豪は気まずそうに目をそらした。
「あの……」
とりあえず、この状況をどうにかしたくて口を開いた。
「私、別に癒月ちゃんのこと、そういうふうに見てないんだけど……？」
色々考えた結果に出てきた言葉がこれだった。
爆豪は目を見開いたかと思うと、徐々に不機嫌に口を歪ませて目元をひくつかせた。
「は？ …………ユズキ“ちゃん”、……だと？」
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来冠菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！お互い片思いだと思ってるかっちゃんと妹ちゃんが可愛いです番外編もひたすら可愛いですんんん！！！更新頑張ってください！！ (2018年6月14日 20時) (
レス) id: 1227e26ad4 (このIDを非表示/違反報告)
くろしば - パスワードはつけないでー!という意見に賛成!少しでも多く先生の作品を見たいのでおねがいします!! (2018年6月11日 21時) (レス) id: f11d3744b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - おぉ、同じ名前の人が……あ、そうそう…今回もまたまた面白いです！頑張って下さい！！！！ (2018年6月10日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ - パスワードつけないでください〜〜 (2018年6月10日 19時) (レス) id: bdf11d6919 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - え！パスワードはつけないでください！見れなくなっちゃう！！_:(´ﾛ`」 ∠):_ (2018年6月9日 20時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年6月7日 21時
