183話「ここから出たら」 ページ37
カ「日常が戻ったら...まず何をしますか?」
次に話を始めたのはカンナだった。
ここから出たらと言う、希望の話...。
非現実的な時間が長くて、普通の日常の事なんてすっかり忘れてたな...。
ナ「私は...あの絵を完成させたい...!」
ギ「ボクは家でゲームでもしたいニャン!
サラ姉ちゃんも来るワン!」
数人がポツポツと希望を語り始める。
『ソウさんは...何がしたいですか?』
ソ「え...?
...えっと...映画でも観ようかな...?」
カ「あ!いいですね!
カンナはソウさんとAさんと一緒に行きたいです!」
『うん!いいね!』
3人で映画か...。
きっと楽しいんだろうな...。
ポップコーンとジュースを買って映画を観て、その後入ったカフェで映画の感想を言い合ったりなんかして...。
いつ来るか分からなかった平穏な日常がすぐそこまで来てるんだね。
ソ「Aは...?」
『私は...うーん...大学に行きたいですね。
4年生だから登校は少ないとは言え、友達と会って、教授の話にウトウトしながらも授業を受けて、唯々...平凡な日常に戻りたいです。
......その中に、カンナやソウさんがいてくれたら...もっと幸せですね。』
カ「Aさん...!
カンナもここから出たらAさんと沢山会いたいです!
お姉ちゃんと良く行ったアイス屋さんにも一緒に行きたいです!」
カンナは私としたい事を沢山言ってくれた。
私もその気持ちに応えたい。
ソ「ん...何か見える...。」
前方からは光が漏れ出ていた。
希望の...光?
サ「え...?」
ソ「出口か...?」
辿り着いたのはシンプルな和室。
そのような場所に土足のまま踏み込むのは変な感じがしたけれど、脱ぐ場所なんて無いので、そのまま部屋に入った。
ソ「フロアマップによれば...確かここは...勝者の間...だよ。」
『デスゲームの勝者しか辿り着けない割には...シンプルな部屋ですね。』
部屋を見渡して続きの道を探す。
どうやら、廊下の先に出口があるみたい。
ソ「この先が...出口みたいだね。
みんな、準備はいい?」
サ「行きましょう...!」
暗い廊下を1歩1歩歩いて行く。
進むにつれて胸がドキドキとしている。
この先にはきっと希望があるのだろう...。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時