179話「後継者」 ページ33
ソ「まるでノエルに全てのデータを引き継ごうとしてたように思えるね。
後継者にでもするつもりだったのかな...。」
サ「後継者...息子の...代わりだったんですかね...。」
父親と呼ばせたり、後継者にする為にデータをノエルのチップに入れていた...。
本当に...ガシューにとって役に立たなくなった息子の...カイさんの代わりにするつもりだったんだろう。
ソ「まあ...そんなことはどうでもいいや。
ハッキングにはまだ時間がかかる。
誰かが来ないように下で見張っててくれないかな?」
ギ「ならボクが見張ってるニャン!
サラ姉ちゃんとA姉ちゃんは陰キャを見張っててくれワン!」
見張るって...。
ソ「じゃあ...Aはボクの事手伝ってくれる?
サラさんはそこら辺でも調べてみたら?」
サラちゃんはさっきまで私が見ていた手記とその隣にあった資料を手に取った。
私と同じで見てみるみたい。
.
.
『じゃあ...何を手伝えばいいですか?』
ソ「んー...実は手伝ってもらう事はないんだ。」
どういう事...?
手伝う事がないのにどうして私を呼んだと言うの...?
『じゃあ...なんで呼んだんですか?』
ソ「......ダメ?
.........ボク頑張るからさ...隣にいてよ。」
パソコンに向き合っていてシンさんの表情を読み取る事は出来ないけれど、耳が赤くなっていて...照れている事が分かる。
ズルいや......。
返事は後でいいって言っておきながら...告白した途端...シンさん...気持ちを隠す気ないじゃん...。
『......分かり...ました。
隣で応援してるんで...皆の為にも早くハッキングをお願いします...。』
ソ「うん。」
シンさんは再び作業に戻った。
サラちゃんは私も読んだ手記を見ていて、時々顔を歪めていた。
.
.
ソ「やったやった!上手くいったよ!A!!サラさん!!
ここがセキュリティの深部だ...!」
『ソウさん!やりましたね...!』
サ「ソウさん...!」
テンションが上がったサラちゃんが手をこっちに向けていてハイタッチを求めている。
『いえーい!』
部屋にハイタッチの心地よい音が鳴り響いた。
ソ「あっ...。
...変なノリはやめてよね。」
同じテンションでハイタッチをしたシンさんは直ぐに我に返って何時もの調子に戻った。
ソ「ここからが少し難しい作業なんだ。
大丈夫...ボクに任せて、そこで待ってて。」
あと一息、あと一息だ。
頑張ってシンさん!!
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時