177話「計画始動」 ページ31
AI[ハッキング...だとぉ...!!]
ソ「あはは、消去されるのはキミの方だったね。」
しかし...組織はノエルのチップとカイさんのパソコンの存在は知っていたのに、それに対抗する人物がいないとでも思っていたのだろうか...?
AI[やめろぉぉぉ!!]
人工知能は...雄叫びを上げて消えていった。
私自身混乱しているけれど、サラちゃんはもっと混乱していて腰を抜かしてしまっている。
『サラちゃん...大丈夫?』
サ「は...はい。」
私が手を差し出すとサラちゃんは手に掴まって立ち上がった。
ソ「ボクはこのまま解析にとりかかるから、サラ...キミの役目を伝えるよ。
ロビーに全員を集めてくるんだ。頼んだよ。」
サ「は...はぁ...。」
うん、サラちゃんはまだ付いて行けてないね。
『ナオちゃんに事情を聞いてみて。
きっと教えてくれると思うよ。』
サラちゃんにそう告げるとギン君とナオちゃんと一緒に寝室を出て行った。
事情はこれから忙しくなるシンさんに聞くより、ナオちゃん聞いた方が早いしね。
この流れでロビーに皆の事も集めてくれるだろう。
.
.
『.........。』
シンさんはノエルのチップの解析を始めた。
シンさんの真剣な横顔は...結構好きだな...。
終始無言であるものの、気まずくはなかった。
集中しているシンさんの気力を削ぐ様な事はしたくないから、私も黙って側にいる。
ソ「解析自体はそこまで難しくなかったね...。
A、遂にこの施設のセキュリティを解除しに行くよ。」
もうノエルのチップの解析を終わらせてしまったんだ。
『分かりました!
絶対に...脱出しましょう!シンさん!』
.
.
モニタールームに向かい、シンさんが壁をいじるとはしごが上から降りてきた。
ソ「この上だよ。」
シンさんが指さした先は予想通り、光が漏れ出ている通気口で、その先に隠し部屋があるみたい。
『はい...。』
先にシンさんに登ってもらって、上に着いたシンさんにはしごを数段登って安定した所で手を伸ばして脇に抱えたパソコンを手渡し、私も上に登った。
部屋にはシンさんが言ってた通り、備え付けのパソコンと4つのモニター、灰色の髪の毛の男性の肖像画があった。
肖像画のタイトルは『就任式』。
どういう意味だろう?
シンさんは既に作業に取り掛かっている。
勢いで着いてきてしまったとは言え、手伝いをする事は出来ないし......そんな手持ち無沙汰から、机の上の緑色の手帳のような物に視線を移す。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時