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170話「キミの元へ2」 ページ24

ガレキの部屋に入って直ぐにでもミシマのAIにハッキングプログラムを送り込める様に準備を始める。


取り掛かろうとした時、廊下から大きな足音が聞こえて来た。


この部屋を知ってる人物は限られてる。
足音の大きさからしても、きっと今来てるのはQタロウだ。
サラと役職交換をした事がバレたんだろう。
きっとボクを探してるんだ。
だけど......今ここで準備を邪魔される訳にはいかない。


ボクは探索中に手に入れた1度しか使えないスタンガンを取り出す。
チャンスは1度だ。
Qタロウにちゃんと当てるんだ。


Qタロウがガレキの下を潜って部屋に入って来た。
上を向く前に仕留める。


Q「ぐああぁぁぁ......!」


撃たれた熊みたいな雄叫びをあげると...Qタロウの身体がバタンと床に倒れ込む。
.........上手く行ったみたい。


Qタロウの重たい身体を持ち上げるのは死ぬほど苦労したけど、椅子に無理矢理何とか座らせた。


Aの所に行くために...少しでも早く準備をしないと...。



.



.



ソ「これでOKだ。」


後はパソコンからハッキングのデータを送るだけ。
これだったらナオさん1人でも出来る所まで準備が出来た。


すると...予想外の音が聞こえる。
タブレットが告げるのは4回目の役職交換の音。


サラはメダルを持ってないとは言え、今1人で部屋にいるAの元へ身代が来ていたら...心配だ。


自分のタブレットを見てみれば、役職は変わらず、平民のまま。


ちょっとした出来心でQタロウの指紋を使って、Qタロウのタブレットを覗くと...鍵番になっていたであろう役職が、おかしな事に賢者に変わっていた。


ソ「何...?」


賢者カードの画面からは本当に鍵番が誰なのかを確認する事が出来た。
それはAの想像通りで、今鍵番を持っているのは...ケイジ。
どうしてケイジがメダルをまだ持っているのか、役職を変えたのがサラじゃなくてQタロウなのか、それは分からないけれど変わったのは事実。


これで...準備は万端だ。
ボクは...Aの所へ行こう。



.


.


.


ソ「A...?」


廊下から扉越しにAの名前を呼んでも返事が無い。
いっその事、中へ入ってしまおうと扉に手をかけると鍵がかかってなくてスンナリと扉は開いた。


ソ「A。」


Aはベッドの上で泣いていた。


綺麗に整えられた髪をぐちゃくちゃにして、布団に包まりながら、行き場の無い感情を枕へ叩きつけながら......泣いていた。


『.........ソウ...さん。』

171話「過去」→←169話「キミの元へ1」



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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時

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