死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１４９話「裁定の間９」 ページ3

上ではサラちゃんとレコさんが言い争っている。
レコさんは必死に弁解しようとしているが、サラちゃんが矛盾を突いて話は展開して行った。


レ「いい加減...言ってみろよ、正体を！！」


サ「.....................人間って...なんだ...？」


レ「まさかオレが人間じゃねえとでも言うのかよ！！」


人間...じゃない...？



.


.


.



サラちゃんと医務室で見た...ジョー君の人形...。
あの時...ハンナキーは何て言おうとしていた...？


サ「もしも、人形に人工知能を組み合わせることが...できたら...。
完全にそっくりなニセモノを用意することができます！！」


サラちゃんの言っている事は...まるでフィクションの様な...非現実的な事。
でも......デスゲームを計画した組織が持っている本物の人間と話しているかの様に感じさせる進んだAI技術、本物の人間と見間違えるほど精巧な作りの人形。
それを...組み合わせたならば...それは......人間に限りなく近い人形だと言えるのでは無いだろうか？


私は目にした情報があるからこそ...その普通なら有り得ないサラちゃんの考えを納得にまで持ってくる事が出来たけれど、それを知らない周りの反応はあまり良くない。


私が......助かるためだ...！
確実な証拠なんて無いけれど、今は...それに縋るしかない！


『サラちゃん！
それ...結構いい線行ってると思う...！！』


ケ「うん、おもしろい...ね。
...大胆な発想だ。
サラちゃんにしかたどり着けないバカげた結論...。
信じてみよう、おまわりさんはサラちゃんの話に乗るよ。」


サ「Aさん...ケイジさん...！」


ソ「やれやら...仕方がないね。
他に打開策なんて思いつかないし...。
Aだって...何処まで耐えられるかも分からない。
ここが最後...決めるしかないよ。」


話がスムーズに進んでいるからか、５本あると言われた毒針の内１本しか体内には取り入れてない。
まだ、耐えられる...。


ケ「レコが人工知能の搭載された人形である証明を...するんだ、サラちゃん。
モニターを割ったレコが本物で嘘の間でレコは入れ替わった。
...ここにいるレコはニセモノ。
レコは認めてないけどコピー人形と仮定する。」


ケイジさんが簡単にこれまでの事をまとめてくれた。


『お願い...！サラちゃん！
都合のいい事ばかり言ってるけど...私を...助けて！！』


サ「任せて下さい！Aさん！」

１５０話「裁定の間１０」→←１４８話「裁定の間８」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す