163話「約束」 ページ17
ソウさんが倒れてから30分程の時間が経っただろうか...。
疲労と寝不足が相まって、苦しそうに呼吸をしているソウさんを見ているのは辛い...。
その短い間にQタロウさんはロビーとの間を行き来して、サラちゃん達がいつ来るのかを見計らっていた。
Q「A、カンナ!
サラ達が長い階段の方に行くのを見たぜよ!」
やっと...2人が見つかったみたい。
限られたフロアしか無いにも関わらず、一体今まで何処に行っていたのだろう。
まさか...また別の隠し部屋でも見つけたのだろうか?
『分かりました。
カンナ、ソウさんの事起こしてもらってもいい?』
カ「分かりました!
...ソウさん!!目を覚ましてください!」
カンナがベッドに寝ているソウさんの肩を優しく揺すった。
ソ「う...カンナ...Aも...。」
魘されるような悪夢を見るくらいだ...。
眠りは浅かったのだろう、カンナが起こすと直ぐに目を覚ました。
『驚いたんですよ...突然倒れないでください...。
ソウさんは何時も私達の事を心配させる...。』
カ「...も、もうカンナにはソウさんとAさんしかいないんです...。
急に倒れるなんて...やめてください...。」
昨日も一晩中解析をしててほとんど眠れていないのは...1番側にいたから分かってる。
それでも......私たちの作戦には...ここから脱出するには何よりもソウさんの力が必要だ。
欠かせない存在だ。
ソ「.........ごめん。
でも、安心しなよ...ボクがいればキミ達は大丈夫だ。」
カ「......。」
ソ「A...カンナ...ボクの事を...裏切らないで...。」
ソウさんは何よりも、裏切りが嫌いだ。
私との最初の取引でも自分の事を裏切らない事を条件にするくらいだしね...。
『大丈夫ですよ...何度でも言います。
私はソウさんの事を裏切るつもりなんてありません。』
カ「カンナも...です!」
ソ「もちろん...Qタロウさんもね...。」
Q「......。」
帽子で目元を隠しながら、暗い顔をするQタロウさん。
Qタロウさんは...どちらかと言えばサラちゃん達側だからな...。
今はパソコンと言う情報の共有の為に私達の味方としてここに居るが、こっちがQタロウさんにとって良くない事をしたら......怒り出して襲いかかって来てもおかしくだろうな。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時