死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１６２話「成立」 ページ16

ソ「パソコン共有の対価はＱタロウさんの持っているメダル１００枚と身代の情報ですね。
...いいですよ。その条件で取引しましょう。」


Ｑ「本当ぜよ！？」


......Ｑタロウさんは...気付いているのだろうか？


カードの交換は指定した相手と１対１...つまり、自分と誰か...だけでなく、誰かと誰かで交換出来ることを...


ソウさんに身代を見せてしまったって事は自分の知らぬ所で誰かと身代を交換されてしまう可能性を...。


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しかし...ソウさんは天秤にかけたんだね。
サラちゃん達と協力しない事よりも...サラちゃん達と協力する振りをして、『紗良』フォルダの中を見る事を選んだ。


ソ「この一件でサラさん達と仲直り出来るといいな。
ね、A。」


『そ、そうですね。
サラちゃんとケイジさんとは気まずくなってしまったから、ちゃんと仲直りしたいです。』


カ「ほ、本当ですか...！」


カンナは素直に仲直りの言葉を信じて喜んでくれている。
......ごめんね、カンナを騙すつもりはないんだけれど、こう言った方が私達が掌を返してサラちゃん達と交渉するきっかけになるでしょ。


Ｑ「ソウ...A...ありがとうぜよ！」


Ｑタロウさんも...素直に騙されてくれている。


カ「実は...凄く心苦しかったんです。
サラさん達からパソコンを奪ってカンナ達だけで見てる事が...。
だからソウさん...ありがとうございます！」


ソ「いいんだよ。
ボクも大人気なくサラさん達とケンカしちゃったからね。
カンナちゃんに辛い思いさせてごめんね。」


カンナの事も騙してるって思うと...私も心苦しいなぁ...。


『Ｑタロウさん、サラちゃん達は何処にいますか？』


Ｑ「...す、すまんぜよ...オレも何処にいるのか...。」


もう、パソコンを見せるにも２人が何処かに行っていたんじゃ、見せられないじゃん。


『ソウさん、場所はロビーでいいです...』


Ｑタロウさんと話していてソウさんから目を離していた。
その一瞬の間にソウさんが床に倒れ込んだ。


『っ...！！ソウさん！！』


カ「えっ...ソウさん！」


Ｑ「そ、ソウ...きさん、どうしたんじゃ！？」


ソウさんお得意の演技なんかじゃない...本当に倒れていて、息も苦しそうだ。


『っ...Ｑタロウさん！！
ソウさんの事、ベッドに寝かせて上げてください！
......メインゲーム本番までの時間は３時間しか無いんです...短いけれど少しだけでも休ませてあげましょう...。』

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