160話「2回目」 ページ14
目的が決まって、各自行動を始めようとした時の事だった...。
私達3人分のタブレットが一斉に部屋で鳴り出した。
自分のだけでもかなり耳障りな音なのに、3つも重なる様に鳴るともっと騒がしい。
『まずは...自分のタブレットを確認してみましょうか。
もしかしたら...私の所に身代が来ている可能性が高いかもしれないし...。』
各々のタブレットを見る。
まだ序盤だし、もしも身代を押し付けられたとしても対応出来るだけのメダルはある。
だとしても...身代が手元に来る事は決して嬉しい事では無い。
恐る恐るという様に画面を開けば、私のタブレットは変わらず平民のままだった。
カ「カンナは平民のままでした!」
ソ「ボクも変わらずだよ。」
『私も平民のままだから、身代はQタロウさんに移った可能性が高いですね。
そして......この交換こそが身代を押し付けるための交換でしょうね。』
カ「どういうことですか...?」
そうか、カンナは1回目の交換について知らないんだよね。
私はカンナに元々私が鍵番を持ってた事を...そして、それが誰かによって交換させられ、平民に変わった事を簡単に説明した。
......あえて、カンナに対しての説明にサラちゃんやケイジさんの名前は出さなかった。
カ「そうだったんですね。
でも、Aさんに回ってきたのが身代じゃなくて良かったです。」
それは...こっちの台詞なんだけどね。
ソウさんにもカンナにも身代が来なくて良かった。
『そろそろノエルの頭部を探しに行きたいんですけど......ソウさん、パソコンの『紗良』フォルダはどうしますか?』
パソコンで唯一調べられていない...サラちゃんのお母さんの名前を入れないと開けないフォルダ。
カイさんがわざわざサラちゃんが居ないと見れないように鍵をかけているんだ...余っ程重要な事が書かれているのかもしれない。
ソ「んー...調べたいけどね...。」
ソウさんも積極的にサラちゃんには関わりたくないのが表情からも伝わってくる。
カ「でも...やっぱり、サラさんにもパソコンを見てもらった方がいいかもしれませんよ?」
実際にこのパソコンはカイさんからサラちゃんに向けての物だ。
勿論、サラちゃんには見る権利がある。
『どうします?ソウさん。』
ソ「うーん...そうだな。」
コンコンッ
ソウさんが考え込み、静まり返った部屋に...誰かのノック音が響いた。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時