148話「裁定の間8」 ページ2
ア「ふざけないでちょうだい!!
それ以上レコをイジメるのはやめて!!」
アリスさんはここにいるレコさんを本物だと言った。
他でもない、兄としての自分の目がそれが確かだと思っているらしい。
ア「オレはパニックになってるワケじゃない...!!冷静に判断してるんだ...!!
変装なんかでオレの目をごまかすことなんて不可能だ!
立ち振る舞い、わずかな仕草、性格、すべてにおいてその子は本物のレコだ!!」
アリスさんが言う通り、家族として...大切な妹として...20年間アリスさんはレコさんを見続けて来たのかもしれない...。
けれど...アリスさんはここへ来るまでは刑務所にいて、刑務所に入っていたここ数年間のレコさんの事を知らないはず...。
ソ「入れ替わっていたとして...レコさんがひとりなった時しかできないよね...そんな時間帯、あったかな...。」
サ「これです...さっき、ちぎれた...この幸せのクモの糸...。」
サラちゃんは再びちぎれたクモの糸を取り出した。
サラちゃんが言うには...レコさんと一緒に嘘の間に行った時に、アイテムを手にしたら電気が消えてしまいレコさんとほんの少しはぐれる時間があったそう。
サ「そうです!
嘘の間から出たあの時...レコさんは既に入れ替わってたんです!!
嘘の間のウソは...幸せのクモの糸だけじゃなくて、ニセモノを送り出し...混乱させるための誘拐犯のワナ...!!」
ケ「なるほど...ただダミーアイテムが置いてあるだけの部屋じゃ...なかったってことだねー...。」
よかった...それが分かったなら...私はここから解放される...。
もう、ここにいるのはニセモノのレコさんだと分かりアリスさん以外はこれで解決だと思い始めていた。
しかし...大きな問題が発覚してしまった。
レ「違う...オレは...ニセモノなんかじゃ...ない。
...大きな問題がひとつ残ってるじゃねぇか...!!
オレがニセモノだって言うなら...正体は...誰だって言うんだ!!」
確かに...。
ここにいるレコさんは...何者?
レ「ここにはオレ達10人はもちろん...ノエルとハンナキーもいる...。
成り代わった人間がいるなら、その分人数が減ってなきゃおかしいハズだろ!!」
ハンナキーが言葉を足すように言うには、これまでに出会った事のない人間は舞台に登場しないそう...。
せっかくここまで来たのに...。
これ以上...苦しいのは...嫌だよ...。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時