敵が防弾少年団でも ② (ページ7)

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「んん…、」

私は目を覚ました。

此処は何処ですかねええ。

そう思っていたらドアが開いた。

医者「あ、やっと起きたか」

「いつも御免なさい」

医者「大丈夫だよ、また貧血じゃないか」

「あははっ」

医者「何かあったのか？」

「特に無いですけど」

医者「それは良かった、またリスカかと思ったよ」

「それ、結構前に辞めてますから！！」

医者「ははっ、んじゃ何で貧血何だ？」

そう言いながら頭に？を思い浮かべるお医者さん。

彼は結構前にお世話になった人で、

いつも私がリスカをしてて貧血で倒れた時に付き添ってくれた人。

まさか、またお世話になる何て思ってなかった。

私はこの人が好きだった。

昔は他の医者の人じゃ私は喋らなくて、いつも迷惑ばかり掛けてた。

でも、この人はそれを優しく受け止めてくれた。

「多分…」

医者「ん？何かあったのか」

「はい…イラついてストレス発散のつもりで紙を切っていたら…」

「指を切ってしまって…その指の出血量が多くて……」

医者「ああ、なるほどね」

その人は奇麗な笑顔を見せてくれた。

彼の笑顔は私にとっての大切なものだから昔と変わらない笑顔でホッとした。

今でも、好きなんだと思う。

彼はもう何歳なんだろう、彼って呼ばれる年なのかな？

少し気になった。

「あの…今いくつになりましたか？」

医者「はは、もう50だよ」

そう笑いながら言う彼。

私の胸に響く笑い声はとても綺麗で素敵だった。

「そうなんですか」

「あ、このことは誰かに言っていますか？」

医者「Aちゃん嫌がるでしょ？だから言ってないよ」

私はまた思った。

彼と一緒にいたい何て、駄目だよね。