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◎やすださん
「安田さん、ですね？」
しばらくすると、物腰柔らかそうな男性の先生がやって来た。
「白岡さん、最近調子よくてね。今日は会うことができそうですよ。」
「そうですか…よかったです。」
調子が良いという言葉に、ひどく安心させられる。
僕の中の晴人は、去年の大晦日、青白い顔をして倒れていた姿で止まっているのだから。
「特に安田さんには会いたかったって、喜んでます。じゃあ、行きましょうか。」
僕は言われるがままに先生についていく。事前に言わず、突然来てしまったけれど、本当に晴人に会えるのだろうか。
ある病室の前で立ち止まった。
先生はキーケースの中から一本の鍵を取り出す。
「鍵、かけてるんですか？」
「一応ね。検査のときや外出されるときは開けるんですけど、何があるかわからないので。」
至って冷静に受け答えをする先生。
僕は心臓が脈打つのを感じながら、黙って鍵を開けるのを見ていた。
「白岡さん？メンバーさん、来てくれたよ。」
ドアを開けると、一人の青年が僕の胸にいきなり飛びついてきた。
『章ちゃんっ！！！会いたかった…！』
小さな肩と、少し熱のこもった身体。
「晴人…」
4ヶ月ぶりに見る、晴人の姿だった。
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donco(プロフ) - SEIさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて嬉しいです〜！ (2021年1月30日 17時) (
レス) id: 29bbb7c934 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 更新お疲れ様です！とても読み応えのあるストーリーで、お気に入り登録しました！無理のないペースで、更新楽しみにしていますね！ (2021年1月26日 15時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さざ波 | 作成日時：2021年1月23日 1時
