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◎なかまさん
「あれ、晴人ってもうお酒飲めたっけ？」
『飲めるよ。去年、二十歳なった。』
とりあえず家に晴人を呼ぶことに成功し、ソファーに座る。
晴人はなんだか上半身がゆらゆら揺れていて、落ち着きがなかった。
「大丈夫？しんどい？」
『大丈夫。最近ずっと、こんな感じやし。』
素っ気なく言う晴人は、窓の外を眺めている。
最近ずっとこんな感じって、それはそれで心配なんやけど。
しばらくの間、沈黙が続いた。
耐えきれなくなった俺は咄嗟にテレビをつける。
夕方の微妙な時間。声を高らかに上げる、なんとも胡散臭い通販番組が流れていた。
『…なあ、淳太？』
どれくらい時間が経っただろうか。
晴人がやっと口を開いてくれた頃には、外はもう薄暗くなっていた。
「どうした？」
『俺の兄ちゃん病院で働いてるって、言ってたっけ？』
「うん。薄っすらと聞いたことはある。」
『今日な、兄ちゃんに会いに来ててん。』
「そうなんや。なんか、喋った？」
俺がそう聞くと、晴人は慌てて自分のカバンを漁り出す。
出てきたのは、封筒に入った書類のようなもの。
それは、関西では有名な総合病院のパンフレットだった。
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donco(プロフ) - SEIさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて嬉しいです〜！ (2021年1月30日 17時) (
レス) id: 29bbb7c934 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 更新お疲れ様です！とても読み応えのあるストーリーで、お気に入り登録しました！無理のないペースで、更新楽しみにしていますね！ (2021年1月26日 15時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さざ波 | 作成日時：2021年1月23日 1時
