友達以上恋人未満 (ページ7)

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｢深田くん最寄りどこ？｣

｢俺？東駅！Aちゃんたちは？｣

｢おれらも東駅〜、歩きだけどね(笑)｣

｢えーマジ？一緒一緒！｣

｢じゃあ今日深田もカラオケ行かね？俺と颯太とAで行く予定だったんだけど｣

｢行く行く！あれ、でも平塚くんは？｣

なんか普通に約束してるけど、わたし約束した記憶ないし、

なんならカラオケ行くなんて聞かされてすらないんだけど(笑)

｢ひらつは彼女いるもんね〜｣

｢まあね〜(笑)｣

｢えー平塚くんいんの！なんか意外かも！(笑)｣

そんなやり取りがあって、結局4人で行くことになったカラオケ。

今日初めましての人3人とカラオケ行くって、深田くんどんだけコミュ力高いの(笑)

｢え、待ってこれ湧？！(笑)｣

｢そうだよなんか悪いか？(笑)｣

｢いや俺もこれ好き！俺の十八番虹！｣

｢マジ？！虹もいいよなあ〜｣

カラオケが始まってまずはみんなで歌える曲。

わたしたち3人はよくカラオケに行くからお互いの好きな曲だったり入れる曲はなんとなく把握してる。

ここで気づいたのは多分だけど深田くんは歌が上手い。

で、そろそろ個人個人で歌おうってなってまず初めにそれぞれの十八番を歌うことにした。

わくが入れたのは｢それはやっぱり君でした｣って曲。

小さい頃からわくが憧れてるアイドルの曲なんだって。

わたしもそうたもわくの歌うこの曲が大好きでよく聞き入っていた。

｢じゃあ次深田にしよ！俺虹聞きたいし(笑)｣

｢いいよいいよ任せろ！(笑)｣

｢ふーふー！｣

なんかすごい盛り上がってるじゃん(笑)

わくが手馴れた手つきで曲を入れて前奏が始まる。

｢聞いてください、深田竜生で虹。｣

真剣な顔でミュージック番組の司会者みたいなことを言う深田くん

これには笑いがこらえきれなくてわたしも2人も大爆笑。

｢ちょっとまって始まるから！(笑)｣

なんて深田くんも焦ってる。

焦る姿が面白くて余計に笑っちゃう、ごめんね深田くん(笑)

深田くんが歌い始めると一気に静かになるわたしたち。

だって深田くん、すっごく歌上手い。

イケメンで歌うまが歌うラブソングってこんなにいいんだなって深田くんを見て思った。