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｢あの、！｣
後ろから背中をトントンと叩かれ聞こえる声。
深田くん、だっけ。
｢ん？｣
｢笛木さんだよね！さっきはありがとう！昨日楽しみすぎて眠れなくてさ、(笑)｣
｢あーぜんぜん大丈夫だよ？(笑)｣
｢ねえ、下の名前なに？｣
｢え？A、です。｣
｢Aちゃんね、覚えた！｣
そうやって爽やかに笑う深田くん。
友達多そうだな、直感的にそんなことを思う。
｢A〜、｣
わくといっしょにこっちに歩いてくるそうた。
前で寝ていたしょうまもこっちを向く。
｢えーAもう友達できたのぉ？｣
｢あ、俺深田です！よろしく！｣
｢俺元木湧！湧って呼んでな｣
｢平塚翔馬です、みんなにはひらつとか平塚とか呼ばれてるかな〜｣
｢おれ！内村颯太！Aの幼馴染！よろしくね〜｣
｢颯太俺もな｣
｢そうそうわくも！｣
｢え、俺だけ学校違う？(笑)｣
｢うん、そういうことになるね(笑)｣
私がそう言うと｢マジか〜(笑)｣なんて言いながらポリポリ頭を搔く。
それからすっかり馴染んで今は入る部活の話。
わくは野球、しょうまは部活には入らないみたいで、そうたと深田くんはサッカー部に入る予定らしい。
｢Aちゃんは？｣
｢あー私？部活はしないかな〜、勉強優先させたいし。生徒会入りたいから。｣
｢あーそっか！自己紹介で言ってたやつ！｣
｢そうそう｣なんて返す。
え待って、わたしの自己紹介の時起きてたの？
｢ちょっとまって、深田くんさっき寝てたんじゃないの？(笑)｣
｢ん？あー違う違う！俺の後ろの席の人がAちゃんの話してたからさ！聞こえてきて！(笑)｣
｢えー、おれのAモテちゃうやだ。｣
｢中学のときも美人で真面目で親しみやすい笛木Aで有名だったからな〜こいつ。｣
｢その度にうっちーが他の男威嚇してたよね(笑)｣
次々に暴露し始めるそうた、わく、しょうま。
深田くんビックリしちゃってるからホントやめて欲しい、(笑)
｢そんなこと言ってるけど、この人たちもモテてたからね？｣
そうたとしょうまは弟タイプだから先輩からモテてたっけ。
そうたはバレンタインでたくさんチョコもらってたし、
しょうまは現に彼女いるし。
わくも末っ子のくせに兄貴肌だから後輩にすごいモテてたなあ。
｢でもおれ彼女作ったことない！｣
｢えーうっちーそれはもったいなくね？｣
深田くん、ナチュラルに呼び方変えてる。
やっぱコミュ力高いんだな、
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作者名：r | 作成日時：2023年3月24日 2時
