惑わせる太陽の光 ページ14
｢じゃあ選抜リレーは男子が深田と檜山と颯太、女子がAと田中と佐藤ね。｣
入学当時からずっとなりたいって言ってたわくが体育祭の実行委員になった。
授業の一コマを丸々使って出る競技を決めていく。
わたしはなんとも運が悪いことに選抜リレーの選手に。
補欠含めて走者はみんな陸部やバスケ部、バレー部など。
なんでわたしが選ばれちゃうかなあ、
｢じゃあ次はー借人競走だけど誰かしたいやついる？｣
それから立候補者がぞろぞろ出てきて、借人競走にはわくとふかだも出るらしい。
それから騎馬戦にはふかだと檜山くんとわくが出るらしくてふかだ選抜系全部出るじゃんとか思いながら見てた。
それも全部立候補じゃなくて推薦で決まるもんだからすごいなあってちょっと尊敬。
｢ふかだ全部出るの？｣
｢なんか気づいてたらこうなってた｣
｢無理しないでね｣
｢なに？心配してくれてんの？(笑)｣
｢だって選抜系全種目出るって相当体力使うでしょ｣
｢Aが応援してくれたら頑張れる｣
｢何言ってんの、同じクラスだしするに決まってんじゃん｣
｢んー、そういうことじゃないんだけど別にいっか(笑)｣
｢え？｣
｢なんも？気にしないでー｣
それから残りの時間はリレーの走順を決めることに。
練習してみなきゃわかんないから仮の走順だけど
｢女子からだからタイム的に言うとAが最初の方がいいかも｣
｢え、無理無理。｣
｢だってお前が1番早いもん｣
｢いやほんとに無理。絶対二人の方がいいよ。陸部だし｣
｢うち最初がいい！｣
｢まあ仕方ねえか。じゃあ佐藤が最初な。佐藤、田中、Aでいい？｣
わくの言葉に全力で頷く。
｢首もげるぞ｣
｢もげないわ｣
｢ヘドバン？｣
｢違うから｣
｢はいはい2人ともいいから男子決めよ｣
結局ふかだと檜山くんからの提案でわたし、田中、佐藤の順番になった。
ふかだ一生恨む、檜山くんもきらい。
男子は檜山くん、颯太、ふかだの順番。
｢ほんとに大丈夫？｣
｢心配せんくていいって(笑)｣
｢しんどくなったらいつでも言って｣
｢なにー？今日やけに素直。俺かっこいい？(笑)｣
｢うるさ｣
｢うわーツンデレじゃん｣
｢もううるさいだまって！｣
余裕そうにニコニコしてるふかだがちょっとかっこいい、なんて思ったのは内緒。
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作者名：r | 作成日時：2023年3月24日 2時
