【ナカノヒトゲノム 】一目惚れ、しちゃいました。【鬼ヶ崎カイコク】2

69.SACRIFICE ページ21

「これ、キッカ」

とキハチさんは止めると、キッカさんは黙った。

「……どうも、難儀だねェ」

頭をわしわしとかいて、ため息をついた、カイさん。

「つーかテメーは、今回のゲーム参加確定だぞ」

と駆堂くんがカイさんに言う。

「あン……？」

「育成ゲームの時に自分で約束したろ」

そういえば、次のに回してくれと言っていたような……。

「……覚えていやがったか」

「たりめーだ」

「それじゃメンバーはカイさんと……、ザッくん行くかい？」

「？なぜ俺が……」

「君たち最近仲良しだろ？よく揃っていなくなる」

と路々森さんがはにかみながら、言った。

「……。……別に俺は構わないんだが……」

ちら、とザクロさんはカイさんを見た。

「俺も別に構わねェよ？」

「……」

「よし、あと二人だな。他に立候補は＿＿」

スッ、とアカツキくんが手を上げる。

「……だと思ったよ。そういえば、サキサキも行くかい？」

「えっ、私ですか？」

「カイさんがいるぜ？」

とニヤニヤ笑う路々森さん。

その言い方じゃ私がカイさんのこと好きって言っているようなもんだ。

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