【ナカノヒトゲノム 】一目惚れ、しちゃいました。【鬼ヶ崎カイコク】2

63.KEEP TRYIN' ページ15

と鬼ヶ崎さんが窓を割ってそこから入った。

「おい……！」

「……え」

なぜに窓……？

とりあえず中に入って、話すことにした。

「えっと……着いてくるなと言っても、着いてくるとしつこく言ってしまったことです……。なんだか申し訳ないなって……えっと、あとその時のお二人が怖くて……思わず涙声になりました。すみません……」

「怖かったのか……？それはすまない……」

「い、いえ……。私が弱虫なだけで……！忍霧さんが謝ることありません」

「ふーん。じゃあ、今もAちゃんは俺が怖いかい？」

「え……？今は、怖くない、です……」

そういうとニコッと笑って、私の頭を撫でた。

「………っ、」

イケメンすぎる……。

「えっと、忍霧さん……」

「なんだ」

「あのとき止めてくれて、ありがとうございます」

「いや、大したことない。危ない目に遭わせるのはダメだからな……」

忍霧さんもイケメンだ……。

女子苦手なのに……。

「あの……、あと、鬼ヶ崎さん……助けてくれて、ありがとうございました……」

「……なんのことでえ」

「ま、マンイーターのことで……、鬼ヶ崎さんが来てくれなかったら私、死んでたと思います……」

そう言うと、

「……あれァ、路々さんが見てこいと言われたんでえ。俺はなんもしてねェよ」

と言われた。

でも実際助けてくれたから、鬼ヶ崎さんにも礼をちゃんと言わないと。

「で、でも助けてくれたじゃないで、わぷっ」

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