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#684 ページ9

翔side

シャワーから上がって病室に戻ると不自然に笑うAがいた。

潤「じゃあ、俺は勤務に戻るね。」

A「うん、またね。」

松潤に手を振るけどいつもみたいに嘘を繕ってなんかいない。

潤「…A、自傷に走るかも。」

翔「…了解。」


ふたりきりになった広く小さな病室で何も無い時間を過ごす。

A「本当に、外出ダメ?」

翔「どうしてもっていうなら付き添いありで許可するよ。」

Aは納得いっていないような顔。

そりゃ、1人で行かせたら確実に自傷するだろうからね。

自傷ならまだいいんだ。

まだ…。

でも命を手放すことを望んでしまったら、そしたらもう…間に合わないから。

翔「…中庭、行こっか。」

重たすぎる空気が苦しくてAを誘い出す。

日差しが強いからUVカットのパーカーを羽織らせて手を繋いで外に出た。


A「まぶし…」

翔「もう夏みたいだな〜」

暑いけど手はしっかりと繋いだまま。

今は俺の責任で外にいるんだから俺が守らなきゃいけない。

翔「昨日の話、聞いてもいい?」

A「何も無いよ?」

ほら、また下手くそになってる。

昔はもっと上手く出来てたでしょ?

下手くそな笑顔は太陽の下でも輝いてなんかいなかった。

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rabbit - 2つに分かれてしまってすみません! (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです!これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます! (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます!随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼紗仁真 | 作成日時:2019年5月17日 22時

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