＃６８１ ページ6
和也side
A「……」
翔「A、」
朝になってもAは不機嫌なまま何も話してくれない。
和「今日はゆっくり過ごしてようか。」
A「んーっ、外出……」
チラッとパイプ椅子に腰掛ける翔ちゃんの様子を伺うと小さく首を横に。
和「でも、昨日は約束の時間に帰ってこれなかったよね？」
Aからしたら俺は意地悪するように映ってるだろうけど全て事実なわけであって。
昨日のLINEの文面だって…
『死にたい』
なんて来たら今日は許可を出すことは難しい。
A「智先生、また明日来ようねって言ってたもん…」
翔「A、確かにそう言ったかもしれないけど昨日あんなことがあって先生たち安心してAを送り出せると思う？」
Aが外出したがる理由は何となく分かっている。
俺らがもっといつも通りでいたら…Aが安心できる場所を残せていたんだ。
だから…悪いのは他でもない俺ら。
A「もうあんなことしないから…ちゃんと時間通りに帰ってくるから…」
和「…泣いてもダメだよ。許可は出せません。」
嗚咽を漏らすAにこんなことを言うのは心苦しいけど、これもAのためだと心を鬼にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rabbit - ２つに分かれてしまってすみません！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです！これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます！随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年5月17日 22時
