＃７００ ページ25
Aside
静かだ…
医局から聞こえるはずの笑い声も今は何も届かない…
カチャ
雅「あ、おはよ〜。でももうお昼か。」
翔「食欲は？」
首を横に振ると先生たちはほんの少し眉を下げた。
A「明日には、戻れる？」
止まった空気が嫌ですかさず話を切りかえた。
翔「まあ、1日だけって言ったもんな。」
薬のおかげで今回は延びなさそう。
だけど翔先生は途端に難しそうな顔をした。
翔「ただ…今、落ち着いているのは薬が効いてるから。1週間もすれば今の効果は無くなる。そしたら減らしていた薬を元の量に戻すからな。」
またやり直し、か…。
こんな馬鹿なことをした私のせいだけどね。
でも退院が延びる事実がどこか嬉しかった。
だって、あんな苦しい世界に戻らなくて済むでしょ？
雅「なにちょっとニヤニヤしてるの〜(笑)」
思いっきり表情に出ていたのか雅紀先生にからかわれた。
ちらりと伺った翔先生の表情は変わらないまま…でも、悲しげなのが分かってしまった。
翔「まだ退院したくないんだもんな。」
A「ゆっくりでも、いいでしょ？」
傍から見たらゆっくりしすぎ、、かな？
今の私にとってはこのスピードでも目まぐるしいくらい速くて。
普通の人にはついていけないんだ。
雅「ゆっくりでいいんだよ。止まったっていいんだから。」
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rabbit - ２つに分かれてしまってすみません！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです！これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます！随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年5月17日 22時
