＃７０２ ページ27
翔side
Aは冷たい眼をしたまま足元に溜まったタオルケットを引っ張り上げた。
A「少し寝るね…」
翔「うん、おやすみ。」
薬のおかげか目を閉じた途端に夢の世界へ落ちていった。
作戦失敗だったかな…
桃ちゃんの今の姿を見れば、気持ちが切り替わるかと思ったけど…
そんな簡単にいくわけないか。
雅「医局戻ろっか。」
翔「そうだな。」
あまりストレスがかかってもいけないし…
俺らは静かに医局に戻った。
…のも束の間。
数十分後には保護室から呼ばれる。
ス「すみません、Aさんが櫻井先生を呼んで欲しいと…」
翔「あー、大丈夫。ちょうど手空いてたから。」
ガラス越しにちらっと覗くと虚ろな目をしたまま新しい包帯をいじいじ…
ガチャ…
翔「包帯、触んないよ？せっかく相葉くんが綺麗に巻いてくれたんだから。」
A「あのね…思い出しちゃった…」
目尻からこめかみに伝う一筋の涙。
A「怖い…あいつらが、来るの……」
あいつら…？
複数形ってことは、虐待のことじゃない。
A「また…あいつらが…」
これは…きっといじめのことだ。
小中学生の時のいじめの出来事がAの頭に浮かんだんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rabbit - ２つに分かれてしまってすみません！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです！これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます！随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年5月17日 22時
