私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ36)

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＃６６１ページ36

雅紀side

A「…はい。」

智「ん、預かります。」

Aの部屋を徹底捜索したら何本も出てきたカッターナイフや剃刀。

未開封のものから赤が残ったままのものまで全部没収。

Aにとってはあるだけで、持ってるだけで安心出来るものだったのかもね。

翔「どうしても切りたくなったらその時は俺らが判断して一時的に返してあげるから。」

A「ほんと？」

翔「どうしてもの時だけね。」

本当はダメなんだけど、別に自傷行為が悪い事だとは思っていないから。

頭の中がパンクして他害や未遂をするよりは良いだろうということで。

智「じゃ、出張行ってきます。」

翔雅「いってらっしゃーい」

全部没収されたAは不貞腐れながら大野さんに向かって手を振り振り。

翔「さて…没収されちゃったね？」

A「…ん。」

雅「じゃあ自傷したくなったらどうする？」

A「翔先生に言う。」

いや、間違ってないけどいきなり？

翔「それもそうだけど(笑)自傷以外の方法を考えようって話でしょ？」

A「えー…」

首をコテンと傾げてAは難しそうな顔。

かわいいな(笑)

雅「じゃあ色々試してみよっか。」

俺は椅子の下に隠しておいたBOXを机の上に置いた。