私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ25)

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Aside

ドキドキしながら電車に乗り込む。

意外と…平気かも。

智「ふふっ、緊張してんね。」

平日だしおまけに昼近い時間だから全然混んでない。

何年かぶりの電車とは思えないくらい落ち着いているのが自分でも分かった。

A「…それで、どこ行くの？」

智「まだ内緒。とりあえずこれで終点まで行くから。」

終点…は割と栄えている駅。

とりあえずってことは違う路線に乗り換えるんだろう。

全然、見当もつかないや…

智「昨日はごめんね。感情的になっちゃって…」

A「いや…あれのおかげで目が覚めたって言うか…」

智「でも痛かったでしょ？」

男っぽい手が私の頬を優しく撫でる。

同じ手のひらなのに、昨日の何億倍も優しい。

A「んーん、痛くなかったよ。」

智「ほんとに〜？」

心地よい日差しが差し込む車内でのんびり。

眠くなってきちゃうよ(笑)

智「もうすぐ降りるんだからまだ寝ないでよ？」

ふぁーっと欠伸をすると眠いのが呆気なくバレてしまった。

A「智先生こそ。本当は眠いくせに。」

智「眠いけどさ…やっぱり松潤に車で送ってもらえばよかったかな。」

智先生なら絶対そっちを選ぶだろうに電車という選択肢を取ったのはきっと私のため。

先生たちはコソコソしてるけどそんなの、分かってるんだよ。