私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ21)

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潤side

医局でわかりやすくテンションが下がってる大野さん。

雅「まあまあ、今ニノと翔ちゃんが話してくれてるからさ。」

智「はぁ…つい感情的になっちゃった…」

さすがに叩いたって聞いた時はビックリしたけどそれはAを思ってのこと。

昔は虐待の過去があるからってあまり厳しくはしてこなかったけどその分、甘やかしてしまっていたところもあるから。

もちろん、虐待や体罰がいいとは思わないけど言葉だけじゃどうしても伝わらないから。

Aは頑固だから俺らが何を言ってもシカトするし…。

潤「大丈夫だよ。そんなことで落ち込んでたら翔さんなんか、もう…ね(笑)」

雅「そうだよ！ほとんど反論してこなかったんでしょ？Aも反省してるんだよ。」

フォローになっているのか分からないけどなんとか2人で大野さんを励ます。

智「そっか…そうだね。」

雅「そうそう！」

ようやく丸まっていた背中がちょっと起きて仕事再開。

智「早く終わらせてAに謝りにいかないと。」

親子未満の関係だけど信頼度はきっとどこの誰よりも大きくて愛情も深くて…

それが俺らがAのことを大切に思う理由。

ずっと診てきた患者だから…とか、もうそういう次元じゃないのかも。