私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ17)

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＃６４２ページ17

智side

和「ただいま戻りましたー」

びしょ濡れになって帰ってきたニノと松潤。

その後ろにはAが不安そうに瞳を揺らしていた。

雅「おかえり。…とりあえず、脚手当てしようか。」

A「……」

雅「おいで。」

処置室に入って行ったのを見てニノに状況を聞き出す。

智「連絡もらってから結構な時間経ったけど？」

和「もう放っておいてほしいって言われたんですけどあの脚の怪我もあったんで無理やり連れて帰ってきたような感じです。」

放っておいてほしい…か。

みんな仕事の合間にAを探してくれていたのに…

そう思うとAに対して言い知れぬ怒りが込み上げてくる。

翔「ニノも松潤も着替えてきたら？風邪ひくよ？」

潤「ん、そうする。」

今回ばかりはきちんと話さないといけないのかもしれない。

翔「今日は智くんに任せるから。」

智「え？」

翔「きちんと叱るつもりでしょ？それなら俺は止めないから。」

いつも叱る立場になる翔くんが今日は引いてくれるという。

その方が後のフォローにもなるだろうしね。

智「…ん。その代わり一緒に居てよ？」

翔「分かってるよ。今日は何も口出ししないから。」

放っておくことなんて簡単なこと俺らはしないんだよ。

…それだけAのことが大切だと思っているから。