同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

43話「転売ダメ絶対！」 ページ44

結局、例により心配症のぱぴーが学校まで迎えに来ることに。ちょうど仕事が終わったタイミングだと言っていたけれど、どーだか。


「2人は先帰っていいよ。わたしここでぱぴー待たなきゃだし」

「女の子を1人置いて帰るなんてできるわけないだろう」

「そうそう！Aちゃんのぱぱさん来るまでちゃんといるからね！！！！」


それにしても一気に仲良くなったもんだ。

そんなことを考えていると、車がやってきた。おー猛スピード。捕まらないのかそれ。


「A！おまたせ！！」

「うん早いくらいだね」

「お、君はこの間の…竈門くんだったな。それと…」

「あーえっとね、これ、善ちゃん」

「どうも！お久しぶりですパパさん！」

「善…ちゃん…？…え、もしかして、善逸か！？ど、どうしたんだその髪！！何があったんだ！！？」

「どうやら雷に打たれて変色したらしいのですよ」

「か、雷に打たれて…！？」


あー絶対長くなるなと、そう直感したわたしは動揺するぱぴーに、後で話すからと何とか説得して車に乗り込み、出発させた。


「じゃあね竈門くん、善ちゃん！また明日」

「あぁ、またな！」

「じゃ〜ね〜！！！！」



家に着くまで、善ちゃんのことを聞かれまくったが雷に打たれてと繰り返し説明した。私も最初その反応だったわ。まー本人がそう言ってるし、生きてたらそういうこともあるって。うん。


そーいや、なんだっけ、雷…ボンバーデンジャラス？前にCD貸したのにって言ってたな善ちゃん。全く記憶にないんだけど。

あそこまで2人が熱弁してると正直気になる。どんなのだろうと、興味本位で検索をかけてみる。あ、ヒットした。へぇ、ロックバンドなんだ。

試しに1番上に出てきた曲の動画をタップすると、凄い勢いで爆音が流れ出す。うわ、な、なんというか……これは…


「な、なんだどうした！？」

「いや、友達からおすすめされたから聞いてみようと思って……」

「……有名、なのか？その曲…」

「いや…わかんない。……雷ボンバーデンジャラスって知ってる？」

「知らん」

「だよね」


ごめん最後まで聞かずに止めたわ。うーん、正直私にはどこがいいかさっぱり。一人一人好みは違うものだしね。恐らく今後一切聞くことはないと思うよ雷ボンバーデンジャラス。あ、覚えちゃった。


あ、これ竈門くんが持ってたラバーバンドだ。うわぁ、高額転売されてんじゃん。しかも売り切れてる。へぇ……こんな馬鹿みたいな値段でも買う人…いるんだなぁ。

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