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■008 ページ8
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Daigo side
『 あの、私の顔に何かついてますか？ 』
｢ いや、なんにもついてないです ｣
正門と同じサークルだという2年生の2人と同じ席で食べることになった
そのうちの女の子の方に目がいってしまった
いつも、すれ違うだけの女の子だったはずなのに
斜め前にいるのだから、びっくりした
でも、彼女の目線は正門に向けられてるものだった
｢ Aちゃん、お弁当手作りなん？ ｣
『 まあ、簡単なものしか入ってませんけど 』
｢ 美味しそうや、なあ、卵焼き1つ頂戴 ｣
きっと、彼女は正門のことが好きなんだろうな
幼なじみだという大橋くんは2人を幸せそうに見ていた
｢ 正門先輩って、彼女とかいないんですか？ ｣
大橋くんは隣の俺にこっそり聞いてきた
｢ まあ、おらんって言うてたけど ｣
｢ ほな、Aにもチャンスはありますかね？
今まで何年も一緒にいますけど、今が一番楽しそうなんですよね ｣
｢ それは本人に聞かなわからんからな ｣
｢ そうですよね ｣
俺の少しの恋は接点が見つかったと共に
散っていった
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作者名：夢虹 | 作成日時：2020年5月19日 4時
