16、優太 ページ18
広間を出てすぐ戸惑う声が聞こえたが、私は足を止めなかった。
＿＿＿＿｢優太さんのところに行ってきます。｣
そう言ったら止められる、と思ったから。
私が早歩きで縁側を歩いているとあっという間に審神者部屋が見えてきたので、足の速度を遅くする。
優太さん、落ち込んでないかな。
そもそも前にこの部屋にいるのかな...？
私はそう思いながら審神者部屋の前に立ち、ゆっくり息を吸い込み、声をかけた。
｢...優太さん。Aです。...入ってもよろしいですか？｣
私がそう言うと中からドタドタという音が聞こえ、｢はい！どうぞ。｣と言う声が聞こえた。
私はその返事の後に襖を開け、中に入っていくと部屋は綺麗に片付いていた。
その部屋の真ん中にぽつんと優太さんが座っていた。
優太｢えっと...とりあえず、座ってください。｣
話、聞きますよ。とにっこりと笑いかけてくれた。
...やっぱり、この人は主さんと似ている...。
そう思いながら私は口を開いた。
｢あの...ですね。優太さん、今お暇ですか？｣
私がそう言うと、優太さんは｢...へっ？｣と拍子抜けた声を出した。
優太｢...はい。暇ですけど...。｣
｢それなら、鍛刀をしに行きませんか？｣
この本丸、短刀達がいなくて皆寂しいんですよ。
...私も、寂しいですし...。
演練...？というものもあるらしいので、色んな刀剣を見ておいた方がその対策にもなると思いますよ。
そう私が食い付き気味に優太さんに言うと考える仕草をして停止した。
...優太さん...？生きてます...？と思いながら顔を覗いていると意識が戻ってきたのか｢うわぁ！？｣と大きな声を上げた。
私もその声に驚いていると優太さんは慌てて謝ってきた。
優太｢あっ...ごめんね！僕、考え込むと意識が遠くに行っちゃうタイプでね...。｣
...タイプという言葉が分からなかったが、言葉の意味はわかったので｢そうなんですか。｣と返した。
｢私は大丈夫ですよ。...ほかの刀剣なら困ってしまうと思うので、その時は気をつけてくださいね。｣
優太｢...うん。できるだけ気をつけるよ。｣
それじゃぁ、鍛刀しに行こうか。
優太さんはそう言い、立ち上がった。
私はくすっと笑ってから立ち上がった。
その事に気がついた優太さんは｢どうしたの？｣と聞いてきたが、｢なんでもありません。｣と笑顔で答えた。
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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです！顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました！更新頑張りますね！ (2018年9月21日 20時) (
レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか？MVPとは、誉の事…ですよね？続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2018年9月15日 10時
