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you side
「…そう。まさか誠也くんがわたしのこと好きやなんて、まったくおもてへんかった」
末「そっか」
「ごめん、なんかめちゃくちゃ調子乗ってるよなわたし」
末「なにがやねん。俺はうれしいけど？」
え、うれしい？そういうもん？
「なんて気が多い女や」って思われてもしゃあないようなこと言うてるんやけど。
末「俺も、今すぐどうこうしよっておもてへんから。やから意識してくれただけで大成功っていうか…正直、そっこーでフラれると思っとったし」
「そう、なんや」
末「俺がずっとAに告白できんかったのは、あいつらのことも大事やからやねん。4人で解決してくれるんやったらそれが1番ええなと思ってた」
「うん」
末「でももう俺も遠慮せん。もっと意識して、俺のこと」
「え」
ソファに横並びに座るなんて、今までも何回もあったのに。0距離になるのも2回目やのに。
コーヒーの味がする。1袋500円くらいのそんなに高いコーヒーじゃないのに。この人のくちびるを通せば、なんていうか、こんなに高貴な味になるんや。
あの頃とはちがう、大人の味。やのにあの頃のオレンジ味のキスも思い出させるから不思議。
あの日もこんなふうに、後頭部に触れられたっけ。
末「…2回目やな」
「2回目ですね」
末「でも、俺以外とならもう何回もしてるんやな。妬けるわ」
「妬く！？…しゃあない、仕事やもん」
誠也くんって、こんなに直接的に気持ち伝えてくるタイプやっけ？顔にはよう出はるけど。
こんなん心臓が持たん。正門くんとはまたちがう色気あるもん、この人。
末「なんやねん、顔見すぎやろ。もっかいしてほしいん？」
「ちゃうわ！ほら、もう1個食べて！」
乱暴に誠也くんのお皿にもう1切れケーキを運ぶと、またおいしいおいしいと言いながら食べ始めた。
今キスしたら、さっきより甘いんかな。
そんな下心たっぷりの感情を押し込めるように、ガツガツとケーキを食べていたら誠也くんはちょっと引いてた。
6つに切ったはずのケーキはみんなが帰ってくる前にすっかりなくなって、そのあとチョコレートを勝手に使ったこともすぐバレて。
ぶーぶー怒りながらビターなガトーショコラを頬張る5人を2人で眺めた。
わたしも誠也くんも、きっとおんなじ顔をしてたやろうな。
(初恋の人なんかじゃないよ、もう)
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^_^ - もう、夜中に読み漁って、、、もう、、話を読み進めるたびに、この人！？この人！？ってなって全員行け！って思うけどやっぱり推しと、、繋がってほしい、、です、、大好きなお話です！ありがとうございます！ (2022年6月28日 3時) (
レス) @page12 id: 32dc2075cf (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - かつみさん» わー、またコメントいただけてうれしいです！ありがとうございます。実は前にコメントいただいたとき、誠也くんをどうするかめちゃくちゃ悩んでいて…（笑）引き続きお楽しみいただけますと幸いです！ (2021年10月31日 13時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - きゃー誠也さま、でてきましたね！うれしいです！ (2021年10月31日 13時) (レス) @page34 id: c63f8802c7 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 涼花さん» 涼花さん、コメントありがとうございます。ビバちぇとの関係性、すごくいいですよね…！お気遣いありがとうございます。今後もぜひご愛読いただけますと幸いです！ (2021年10月18日 9時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます、、！個人的にはびばちぇのどちらかと結ばれて欲しいと思っております笑。本当にこの作品大好きです！無理せず更新頑張ってください、！！ (2021年10月18日 3時) (レス) @page17 id: 2442b1f5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2021年10月11日 21時
