あなたに夢中。Ⅰ (ページ7)

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大酒豪のケジメ（Y.M）ページ7

Yoshinori side

正「A、なんか痩せた？」

舞台やらで東京行ったり、ありがたいことに個人仕事が多かったりで、Aと会うのは約一週間ぶり。

一週間会わへんだけで痩せた痩せてへんってわかるもんなんや。それとも、わかりすぎるくらいこの子が痩せたってことなんやろか。

「痩せたんかなあ。日課のビールやめたからかも」

このAのひと言で、大学のレポートをしてるらしかった学生組も、うとうとしてた誠也くんも、ごはんを食べていたリチャくんも、「ザッ！」と音が出そうな勢いでこっちを見た。

末「え！？」

佐「もしかしてどっか悪いんじゃ…」

小「明日ラーメン降るなこれは」

「なんやねん、わたしが禁酒するんがそんなに変なんすか？」

はっきり言うて、変や。ハタチになってから毎日晩酌したり、たまに二日酔いで現場に来ることもあったA。二日酔いでも遅刻とかはないし、仕事もレッスンもしっかりこなすからそれについては誰も注意はせんけど、みんな心配はしてた。

Aはお酒が強いから、実はそんなに心配せんでもよかったりする。誠也くんと大晴なんかは、Aが「今日飲みに行く」と言えば店までお迎えに行ったりして、遭遇情報が出たりしとった。

まあ、メンバー同士のただのドライブやから荒れたりとかはまったくなかったけど。

関ジュの中でも「酒豪」と呼ばれるAが禁酒。これは確実になんかあったやろ。

みんなびっくりしすぎて肝心なことを聞かんから、代表して僕が聞きます。

正「ちなみになんで禁酒してんの？」

「あー、ちょっと前に友達と宅飲みしてたらチューされてしもて」

「「「「「「！？」」」」」」

おっと、思いのほか大事件でした。