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Taisei side
スタッフさんに呼ばれたAが楽屋から出ていった瞬間、始まる男6人の緊急ミーティング。
末「えぐいなこれ」
小「もはやイメージビデオなんよ」
佐「大晴くん、1人だけずるいですよね。キスシーンあるもん」
福「ちゃうやん。キスシーンやなくて口移しでオレンジ食べさすだけやん」
小「“だけ”やって。さすがやなあ」
福「おいやめろ」
最近この手のいじり多いな？俺かて最初見たときは「はあ！？」って思ったよ。
でも「大晴くんは横顔がキレイやからそういうシーンあったほうがええかなって」ってにっこり言われたら、もう腹くくるしかないやん。
リ「末澤も首筋舐めるシーンあるで。こっちのがやばない？」
末「俺はあいつの首筋を舐めるんやない。あいつの首筋についたイチゴジャムを舐めるんや」
佐「誠也くんはAちゃんとチューまで済んでるから余裕っしょ」
末「おまえ…まだ根に持ってたんか！？」
特に過激なのは俺の口移しと、誠也くんの首筋舐めるとこだけっぽい。
末「でも俺的には、正門のブルーベリー食べさすやつのほうが絵的にはやばいんちゃうかなと思ってるんやけど」
正「え、ほんまですか？」
小「しかも大量に食べさしたあとにAがまっさんの指を舐めるんでしょ」
正「『食べるっていう行為が1番なまめかしいからね！』って言うとったな」
それにしても、よう考えてあるというか、Aはほんまにあの曲が好きなんやなって伝わってくる演出。
意外とロマンチストというか、なんか初めてAの“性”の部分を見たというか。
あいつもやっぱり俺と同い年の、女性なんや。
前に「ライブ中露出しすぎ！」って注意しといてやけど、あれはファンの方に向けられたものやったから、あれが今回は俺らに向けられるって思ったら…。
リ「大晴、顔赤い」
福「えっ！？」
正「完全にいやらしいこと考えとったな」
福「ちゃうって！あいつも女性なんやなと思って」
末「ちゃうことないやんけ」
わたしのことを、好きな女やと思って演じてな。
出ていく前のAのその言葉に、はいわかりましたと頷いたのは、リチャくんだけやった。
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作者名：リリー | 作成日時：2021年6月4日 19時
