F I G H T (ページ27)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:212,030 hit

FIGHT ２７ページ27

.

貴「あー、寒い。超寒い」

JM「冬だね」

貴「何でこんなに寒いの意味分かんない」

JM「そんな怒る？笑笑」

ガタガタ震えながら肩を上げるAちゃん、

ああ！マフラーも何にも付けてないじゃないか！

JM「Aちゃんこっち向いて」

貴「ん？」

自分の首からマフラーを解いて、

こちらを向いた彼女に優しく巻き付ける。

…う、可愛いしんどい。

JM「貸してあげる」

貴「え！ジミン君が寒い！絶対寒い！」

JM「Aちゃんが寒い方が嫌だ！」

貴「だって今日本当に寒いんだよ！？」

JM「俺は今ポカポカだから良いの！」

貴「どういうこと！？」

付けたマフラーを解こうとする手を掴んで、

解けないようにする。

ほっそいなぁ手が。

JM「ね？俺の手あったかいでしょ？」

貴「…あ、あったかいけど」

JM「だから貸してあげる」

貴「…ありがとうジミン君」

少し照れたようにモゾッとマフラーに顔を埋めた。

俺は名残惜しいまま手を離した。

JM「あと、コレ」

バッグの中からゴソゴソ探し出して、

はい。と彼女に渡す昨日のシュシュ。

貴「え？何これ？」

JM「昨日、Aちゃんに似合うのあったから
買ってきたんだ。だから今日渡そうと思って」

貴「えー！見て良い！？」

JM「うん！」

丁寧に袋を開けながら、

中身を覗くAちゃん。

貴「シュシュだ！！」

目をキラキラさせてこっちを見る姿が、

なんか子犬みたいな感じがして、

もーよしよししたい！

貴「これ本当に貰っていいの！？本当に！？
本当の本当！？」

JM「あははっ！そんな聞く？笑」

もちろん貰ってください。

貴女に貰って欲しくて買ったんだから。

JM「きっと似合うよ」

貴「明日から付ける！絶対付けるっ」

ありがとう！とまた嬉しそうに笑ったAちゃん。

あー、なんか、

すっげぇ好きだ。この子のこと。

貴「もう本当の本当にありがとうね。
マフラーもシュシュもすっごい嬉しいや」

JM「喜んでもらって良かった」

貴「本当にありがとう」

ペコリと頭を下げられて、

あ、いやいやと俺も頭を下げる。

JM「あ、時間平気？結構時間食ったね」

貴「うん！もう此処で大丈夫だよ」

JM「家まで送ってくけど」

貴「あそこの白い家が私の家だから、
もうここで大丈夫！」

じゃあ、大丈夫、かな。

って、

JM「のわぁっ！」

貴「何！？」

JM「窓から人影がっ、！！」

貴「あ、あれお兄ちゃんだ！」

JM「お兄様！？」

.