40.失恋 ページ41
『じゃあ、それぞれの係の仕事お願いしまーす!』
放課後、私たちのクラスは、衣装、照明、背景、などの様々な係を担当し、本番までに完成させる。
珠莉「Aちゃん!!」
『あ、珠莉ちゃん。どうしたの?』
珠「Aちゃんって、運営でしょ?」
『うん』
珠「当日の劇で音楽とかどうするの?」
『んー。その辺まで決めてなかったな』
珠「じゃあ、私たち吹部が生演奏しよか!」
『本当!?』
珠「うん!私たち吹部もさ当日最後の締めとして、演奏するんだけど、その一つ前がこの劇でしょ?
だから、私が部長に頼み込んでみるから、アラビアンナイト、ひと足お先に、フレンドライクミー、アリ王子のお通り、ホールニューワールド、スピーチレスは、生演奏!!どう?」
『最っっ高!!』
珠「やった!!じゃあ、作業終わって、部活で先輩に頼んでくる!」
『ありがとう!!』
珠「それと、一つ教えて欲しいことあんねんけど、」
『?出来ることなら答えるよ。』
珠「……あのさ、Aちゃんって侑の事好き?」
『えっ…』
いきなり、私の好きな人が侑か聞いてきた。
珠「Aちゃん、いっつも侑の事見てるし、侑だって、Aちゃんの事……あの、答えずらかったら答えなくても『好きだよ』え?」
『私、侑の事、好きだよ』
珠「そっか!じゃあ、文化祭で告らなきゃ!」
『んー。頑張ってみようかな』
珠「うん!頑張ってね!応援してる!」
珠莉ちゃん、侑にベタベタするようなミーハーな子だと思ってたけど、可愛くて優しい子なんだな。
珠莉side
私は、普段使われない校舎の階段にいる。
珠「そッか……そうだよね…グスッ
はぁ、失恋しちゃったな…」
私の目からは、溢れんばかりの大きな涙が音もなく流れていく。
あぁ、私、こんなに侑の事本気だったんだ。
珠「グスッ……カッコわる」
?「そんな事ないんやない」
珠「!?…ぎ、銀島くん」
銀「侑の事、好きやったん?」
珠「おん」
銀「ほうか、、
のぉ、立花」
珠「何?」
銀「俺、お前の事、好きやねん」
珠「え?」
銀「今、弱ってるところに漬け込むみたいやけど、本気なんや、付き合ってくれへん?」
珠「わ、私。侑の事好きなんだよ?」
銀「それでもええ。いつか、俺の事が1番好きになるようにしたる。」
珠「そりゃ、楽しみやな。こんな私でええの?」
銀「おん、お前がええ」
珠「じゃあ、よろしくお願いします」
銀「ほんま?」
珠「おん、ほんま」
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Ut(プロフ) - 面白いです!いつも見てます。オチは角名がいいです! (2020年9月27日 18時) (レス) id: b32c4e10d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーーべすな | 作成日時:2020年4月29日 23時