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■: ページ30

side*大貴









「君……有岡くんだよね?」

大貴「あ、そう……ですけど」






そう呼ばれた途端、あの嫌な笑い声が脳内を駆け回る。

……早く忘れてしまえ。






「あー、やっぱり。聞いてた通りの人だ」





何が面白いんだか、ケラケラと笑うその人は、はいどうぞ。と自販機から落としたココアを渡してきた。







大貴「え、なんで……」

「珈琲が苦手って聞いたけど……違った?」






「もしかして嘘つかれたかも。」なんてはにかむその顔が、なぜかあの人を思い出させる。



長身の、いわゆるさわやかイケメン……では無いけれど、ところどころ遊ばせた髪型や、


グレーにストライプの柄が入ったスーツを着こなすその姿は、男の俺でも魅了するほど格好が良くて。




大貴「え、誰にですか……」

「んー?……あぁ、伊野尾くん」




え、……え……?

この人、伊野ちゃんの知り合い?




雄也「俺、高木雄也。伊野尾くんの幼馴染みで、隣の部署にいるよ。よろしく」





そう言って出された手を、ぎこちなく握る。

缶コーヒーを片手に、俺の腕をぶんぶん振ると、高木さんは満足そうに笑った。





大貴「あ、伊野ちゃん……最近来てなくて」

雄也「え、そうなの?なんだ……」





いや心の声だだ漏れじゃん……

俺の前で言うことかよ、なんて思ってしまう。




雄也「あー……そうだ。さっきの」

大貴「はい?」




あれ。と高木さんが指を指すその先には、未だ煙草に火を付けたままの奴ら。

うわ……まだ居んのか





雄也「俺の知り合いなんだけど……ああやってストレス発散してるようなもんだから」





あんま気にすんなよ、と肩を叩かれる。

いきなり来たグイグイ系かと思いきや、意外といい人……?





雄也「あんまこっち来ないと思うけど、仲良くしようよ」




……俺が伊野ちゃんの友達だからなのか、

隣の部署の高木さんは、そう言ってまたあの笑顔を見せた。

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ゆりあ(プロフ) - 華さん» コメントありがとうございます(´;ω;`) 読み返していただいていたなんて恐縮です……!受験生なので更新はゆっくりペースになってしまうかと思いますが、楽しく書かせていただきます!! (2020年6月28日 19時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します!今日たまたまこの作品を見返させてもらってたので、更新がとっても嬉しかったです!ついコメントしちゃいましたっ笑笑 このお話大好きです!更新楽しみにしているので、無理なさらずに頑張ってください! (2020年6月27日 21時) (レス) id: 40d9b2d054 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます(;_;)正直あまり自信が無かったのですが、にやけて頂けたみたいで良かったです……!!暫くまだまだ続きますので、これからもお隣さんライフをお楽しみください〜! (2020年4月19日 20時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - あ……これはニヤニヤしてしまうやつだ…と気づいたのが遅すぎました。だって気づいた時にはもうゆっるゆるだったんですもん← いつもこうなってます。ゆりあさんのお話を読むとお決まりです() お隣さんライフ最高です!!(`・ω・´)b (2020年4月19日 0時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
KannaK(プロフ) - いえいえ!全然大丈夫です! (2020年1月11日 8時) (レス) id: 677bcbe69e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆりあ | 作成日時:2019年10月14日 18時

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