■: ページ11
side*涼介
大貴「ん…………」
侑李「……涼介っ……!」
ガバッと起き上がった知念は、俺を見たあと、安心したように微笑んだ。
俺は、うまく力の入らない手を知念の頬に添え、精一杯の笑顔を作る。
侑李「……また……無理してる……?」
涼介「ん……ん……本心……だよ、」
と言うと、知念は目に涙を溜めて笑った。
その涙を拭ってやると俺に抱きつき、胸に顔を埋める。
慧「へ……、俺も混ぜてっ」
医者が来るのを待っていたいのちゃんが、扉の方からトタトタとやって来て
ベッドの方に寄ってくると、真っ白な手で頭を撫でた。
すると、すかさず大ちゃんが俺も俺もなんて言うから
涼介「っ……ふふっ、」
笑いを堪えることも、面倒で。
自分が酸素マスクに繋がれていることを忘れて、思わず吹き出した。
涼介「っ……はっ、けほっ」
大貴「こーら、まだ熱もあるんだし無理すんなって……」
怒ったようにそう言う大ちゃんの手が、背中をさすってくれて
言われたように熱があって、体は火照ってるはずなのに
涼介「ん……ごめっ……」
不思議と、
その手があたたかく感じるんだ……
大貴「……?どうした?」
少し顔を横に向けて、大ちゃんから顔を背ける。
嬉しいはずなのに、涙が込み上げてくるから……。
侑李「もー……素直じゃないよねぇ……」
そう笑った知念の目は真っ赤で
俺の頬をなぞる手は、あたたかかった。
fin.
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ゆ。 - ゆりあさん» めちゃ分かりみが深すぎます…(萌え) えー、気にならないでー笑 同じ病系書いてますっ(*¨*) (2020年4月8日 7時) (レス) id: 7079d975bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ゆ。さん» 伊野尾くんの細くて長い手足で優しく包んでくれるのなんか性癖です() えー!気になるなぁ……← (2020年4月7日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ。 - ゆりあさん» 喉かれるくらい叫んでおきますね← 伊野尾くんの足に挟まってるところが何故か想像出来てしまいます…笑 実は違う名前でしてたりしてます…( ) コメントする時はいつもこの名前でしちゃうんですよね…笑(謎) (2020年4月6日 11時) (レス) id: 7079d975bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ゆ。さん» ホントですか……!ぜひその時は私にも届くくらいに叫んでくださいね!← 自分で書いておいてアレですが、個人的には伊野尾くんの足の間に収まっている山田さんがめちゃめちゃに好きです() もしかして作者活動していらっしゃるんですか……?? (2020年4月5日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ひーすけさん» ひーちゃん……!!こっちにもコメントありがとう!!!夜中の3時に比較的”睡眠“のイメージが強い2人をメインにした矛盾……← 不機嫌で荒いけど優しい有岡くんが大好きなので書いてて楽しかった……!!良かったらパート5も見てね〜! (2020年4月5日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2019年12月8日 20時