またかよ！！、、、、、、、、、でも良い！【文豪ストレイドッグス】【色々】【続きです】 (ページ22)

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59話（少し読みにくいです）ページ22

?? side

探偵社員、宮沢賢治は云った

夜が来て朝が来る

春が来て秋が来ると

すべては半分ずつで
凶兆と吉兆
表と裏
善と悪

それらの側面を合一した
立体式構造物こそが
自然の本質なのだと

それがたとえ

本の中の可能世界で
あろうと

・

「あっはっはっはっ」
「いいねぇ芥川君」

「君の異能で作ったハンモックは」

「乱歩さんだからって事務所のど真ん中で昼寝は………」

「見ていろ谷崎」
「孤児の面倒を経て僕も己の異能を遊具として振るう極意を得た」

「今の僕なら二分で乱歩さんを眠らせられる」

「芥川君……
探偵社に来てから戦闘と関係ないスキルがめきめき上がっていくね……」

「然り
見よ」

「乱歩さんがもう寝た」
「えっ」

「すーすー」

ｶﾞﾁｬ
「芥川さん
例の農薬の話なんですけど」

「配合比率を……」

「ネオニコチノイド系
農薬は生物相への
影響が……」

「然りならばピレロイド剤で……」

「けどあれは
かえって……」

「あいつあんな専門的な話が出来るようになっているのか」

「あ」
「国木田さん」

「取り込み中
すまない」

「芥川この書類
廃棄を頼めるか」

ｽｯ
「いつでも」

「行くぞっ
シュレッダー
大使」

━━羅生門━━

「散散(バラバラ)」

パラ
パラ
パラ

「わー
きれー」

「いやだから
ゴミ箱に入れろって」

「芥川さんちょっと
楽しんでません？」

・

ばっあ

ﾊﾟっ

「あら
起きた？」

「あ……

僕は……

ここは」

「全く死ぬんなら
もっと思い切りよく
やらなきゃ」

「あなたは餓死寸前で
倒れていたとこをうちの
院長に保護されたのよ」

「餓死？」

「いい？
餓死ってのはね
根性のない人間には
できないの

中途半端な
気持ちじゃできない
あなたには無理」

「そうだ」

「僕……太宰さんが
身投げして」
「その後」

人里離れた場所を
彷徨い続けた……
理由は判らないけど

そうせずには
いられなかった

「あなたは
死にたいんじゃなくて

生きたくない

だけ」

「そのふたつは
全っ然違うの
だって──」「まぁまぁ」

「そのぐらいに
してあげなさい
エリスちゃん」

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