目覚めまでの間(d!サイド) ページ36
※大先生side
止めるべきか止めないべきか、悩んでいる内にAくんが倒れてしまった。
(全く、日本人は……!)
ひとらんも最初期は訓練で無茶をして怒られてたっけ。
(言ってくれれば…って、言えへんのよなぁ、この人らは)
言語の壁というよりも、無意識に生まれる心の壁のせいで。
「Aくん、Aくん、分かる?」
その言葉に反応はない。ただ、苦しそうに呼吸を続けていた。
体に触れてみても、意に介す素振りはない。
(あかんな……)
「シッマ、揺らさんようにしんぺいさんの所まで運んで。シャオちゃんもショッピくんもついてきてな」
「OK , D!」
「Thank you , K」
しんぺいさんは俺らを医務室の隣にある仮眠室に通した。
途中で意識を失ってしまったAくんを、シッマがそっとベッドに寝かせる。
今は正常な呼吸を取り戻したが、安心はできない。
「それで、何があったの?」
しんぺいさんはメモを片手に尋ねてきた。
「さっきまで訓練に付き合ってもろててんな。…あとは、まあ、最初のランニングで……」
「気絶するまで走らせたってこと?」
「……」
「はぁ……」
その冷えきった溜め息に、ピシャリと背が伸びる。
「気絶するレベルって、相当なの分かってるやろな。もし起きてAくんが走られへんかったら、原因は確実にそれやで」
もっともな話に、僕らはなにも言葉がない。
(軍人に無理やり走らされ気絶……。もしかしたら、手を握られることも、走ることも出来ひんかもしれへんなぁ…)
一際静かな空間に、微かな声が聞こえる。
「……あれ…?」
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Lento(プロフ) - 南無南無さん» ひぇ…!ありがとうございます……!まだまだ続きますので、お楽しみ下さい♪(カメ) (2020年3月5日 12時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
南無南無(プロフ) - めっちゃおもろいやんけぇ…!もっと早くに知っていたら…くそう!無念!! (2020年2月25日 22時) (レス) id: e2dd911ff4 (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 琴律さん» 全然大丈夫ですよw!めちゃめちゃ応援ありがとうございます!続きもよろしくお願いします♪(カメ) (2020年2月10日 19時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
琴律(プロフ) - すみません!!ほんまにすみません!!間違って低評価してしまいました!!!ほんまにすみません!!そんなこと一ミリも思っておりません!!応援してます!!もうめっちゃおu(( (2020年2月10日 18時) (レス) id: b4e402c9aa (このIDを非表示/違反報告)
Lento(プロフ) - 抹茶さん» コメント、応援ありがとうございます!続きもお楽しみください(≧∇≦)♪(カメ) (2020年2月10日 18時) (レス) id: 109e7882d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lento & こい x他1人 | 作成日時:2019年11月4日 21時