【鬼滅の刃】どうやら俺は"竈門炭治郎" の立ち位置になっていたらしい。

第五話 ページ7

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あれからすぐに茂達の心臓の音を確認した、すると禰豆子と炭治郎だけは……まだ息があった。




二人を背負って、山を降ろうと歩きだす。





貴方｢大丈夫、大丈夫だぞ……炭治郎、禰豆子、きっと助かるからな……ッ｣




自分に言い聞かせるように、｢大丈夫、大丈夫｣と繰り返しながらゆっくりと歩きだす。


涙なんか流してる暇なんだよ。俺は、愛してくれた家族を守るんだ。母さん達の分まで、生きていてもらうんだ。





貴方｢死なせない……ッ！！死なせるものか！！｣





自分の力を最大限に引き出して、二人を運んでいたその時だった。




禰豆｢ぅううﾞッあああﾞ……！！｣


貴方｢！！｣




禰豆子が暴れだした、しかも様子が可笑しい。


唸るように叫びAの背中を強く押し、前へと倒れ込ん出しまった。




貴方｢ね、ずこ……？｣


禰豆｢……｣




明らかにおかしい禰豆子、だがそんな事気にしてる暇なんてない。





貴方｢禰豆子！！動いてはダメだ！！俺の背中に乗ってくれ！！そのままでは＿＿＿


……ッ！？｣





後ろから何者かに蹴りを入れられた。


すぐに起き上がろうと身体を上に向け起き上がろうとしたその時、禰豆子が俺に襲い掛かってくる。



禰豆子だけじゃない……




貴方｢＿＿＿ッ炭治郎……！！｣


炭治｢うﾞ……ぐッ……！！｣

禰豆｢ぐッ……！！｣




二人の下敷きになりながらも、力いっぱい二人を抑えるA。






貴方｢(炭治郎と禰豆子の瞳が鋭い……力も強い……ッ)｣





＿＿＿＿人喰い鬼。



二人は俺を食べようとしている。しかも俺の力を押し返しそうなぐらいの力を出せている。


徐々に大きくなる二人の身体。




貴方｢ねずこ……ッ！！たん、じろう……ッ！！頑張ってくれ！！｣



禰豆｢ぐッ……うﾞうﾞ！！｣


炭治｢……ッうﾞうﾞ｣



貴方｢禰豆子！！炭治郎……ッ！！鬼になんか、なるな……ッ｣




徐々に、Aの瞳から涙が溢れ出してくる。


＿＿＿＿そんなAの頬に零れ落ちる、二つの涙。


それは紛れもなく、禰豆子と炭治郎から溢れて零れ落ちたものだった。






貴方｢(＿＿！！殺気……！！)｣





禰豆子と炭治郎の上には、刀を二人に振り下ろそうとしている男の姿。





＿＿＿＿殺させてたまるもんか！！




貴方｢……ッ！！｣


｢……！｣





炭治郎をと禰豆子の肩を掴み、右の方に身体を押させる。


そして二人を護るように抱き締めた。

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