第二話 ページ4
回答に困っていると、Aの変わりに母さんが"ダメ"と言ってくれた。
葵枝「Aみたいに早く歩けないでしょう?
それに今日は荷車を引いていけないから、乗せてもらって休んだりも出来ないのよ」
茂「えー!!」
花子「ちゃんとお手伝いするのにー!」
母さんの言葉にむすーっとする茂と花子、そんな2人の頭を撫でたのは、炭治郎だった。
優しい顔つきのまま、二人を見詰めてそのまましゃがみ込むと……
炭治「町に行けない代わりに、今日は兄ちゃんと沢山遊ぼうな!」
と、満々の笑みでそう言い切った。
茂「ほんと!?雪遊びしよ!!」
炭治「ああ!いいぞ!」
花子「本読んでくれる?」
炭治「任せろ!」
竹雄「木、一緒に切りたい」
炭治「もちろんだ!」
おっ、おいおい……流石に多いんじゃないか??こころなしか炭治郎の笑顔が少しひきつってるぞ??
そんな炭治郎に、Aは小さな声で「大丈夫なのか?」と聞くと、彼はいい笑顔で「俺は長男だから大丈夫だ!!」と言った。
また無理して倒れないといいけど……。
貴方「じゃあ、いい子にしてるんだぞ」
花子「うんっ!!Aねぇも早く帰ってきてね!」
貴方「花子、せめてAにぃと言ってくれ……」
花子「うん!Aねぇ!!」
ダメだこりゃ……と諦めた顔で花子の頭を撫でると、花子は幸せそうな顔でAを見上げていた。
その可愛さに免じて許してやるよ全く、竈門家の血は恐ろしいな!!!
そんな事を思いながら歩いていると、六太を寝かしつけていたのか、少し先に背中に寝ている六太をのせる禰豆子が立っていた。
禰豆「あ、お姉ちゃん」
貴方「お兄ちゃんな?禰豆子」
禰豆「もー、また!いつになったら女の子らしくするの?」
貴方「え、えーっと〜……」
可愛らしく少し怒る禰豆子に、俺は特に言えることも無く「いつか」と言った。
そんなAに回答に、呆れたようなため息を吐く禰豆子。
禰豆子「……ふふっ、まぁいっか。……気をつけて行ってね!お兄ちゃん!!」
貴方「!!……ありがとな、禰豆子
……行ってきます」
俺は軽く禰豆子と寝ている六太を撫でると、すぐに禰豆子達に背を向けて歩き出した。
_______この時、俺が山を降りなければ、俺は……
______楽になれていたのかもしれない。
578人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【鬼滅の刃】累のお気に入り【累】
【鬼滅の刃】【男主】マイケルとオトモモチってだけでめっちゃ切られるけど、あい...
もっと見る
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時