第十五話 ページ18
Aが目を見開いたまま、動かないでいると、鱗滝はそんな彼女の頬を叩いた。
"判断が遅い"と、鱗滝は言った。
鱗滝「お前はとにかく判断が遅い。ただ力が強くとも、判断が遅ければ無も同然
今の質問に間髪入れずに答えられなかったのは何故か。お前の覚悟が甘いからだ」
貴方「(……そうか)」
叩かれて赤くなった頬を少し触りながら、鱗滝の言葉に耳を傾ける。
確かに、襲ってきた鬼にすらトドメを刺せず、朝日が昇るまでに殺せず……、甘かった。
鱗滝「妹と弟が人を喰ったとき、やることは二つ。妹と弟を殺し、お前は腹を切って死ぬ
鬼を連れていくという事はそういうことだ」
____しかしこれは絶対にあってはならないことを肝に銘じておけ。
罪なき人の命をお前の妹と弟が奪う。それだけは絶対にあってはならないこと。
鱗滝「……わしの言ってることがわかるか」
貴方「 はい!」
鱗滝「___ではこれから、お前が鬼殺の剣士に相応しいかどうかを試す。
妹と弟を連れてついてこい」
鱗滝に言われた通り、Aは禰豆子と炭治郎の居るお堂の中に入った。
すると、隅っこに置いてある籠に入って頭から布を被せている禰豆子の姿。
その隣には、胡座をかいて禰豆子の頭に手を乗せる炭治郎の姿があった。
貴方「……禰豆子、炭治郎」
炭治「……!」
禰豆「ム〜……」
炭治郎はAに築くと、立ち上がり小走りでそのまま彼女に抱き着いた。
禰豆子も籠から出ようとしていたが、日光がある為、出ることを辞める。
貴方「禰豆子……」
顔をしかめる禰豆子に近ずき、そっと布の上から頭を撫でる。
すると嬉しそうに目を細めた。
貴方「禰豆子、炭治郎……俺さ
……頑張るからね」
撫でている間に眠ってしまった禰豆子を、籠ごと白い布で包み背負う。
炭治郎と一緒に外に出れば、鱗滝が段差に座って待っていた。
A達に築くと、鱗滝は振り向かずに立ち上がり、一言だけ言った。
鱗滝「……行くぞ」
貴方「!……はいッ!!」
鱗滝が走ると同時に、Aと炭治郎も走り出した。
禰豆子、炭治郎。
俺はまだ未熟だ。これからが大変なのかもしれない。……だけどこの先何があっても____
______どんな苦しいことがあっても、2人を想えば苦じゃないよ。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時