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「いのおちゃん...俺なんかと付き合うって言ってくれてありがとう。
いのおちゃんが有岡先輩のことすごくすごく好きな事は知ってるから...すぐ俺のこと好きになるのは無理だって分かってる。
でも時間かけて俺のこと絶対好きにさせるから...いのおちゃんが心から笑えるようにしたいから...」
やまだがひとつひとつ言葉を紡いでいくように話してくれる。
俺は最低だ...こんなに純粋な後輩を巻き込んじゃって...
でもやまだがいなかったらもうどうにかなりそうだった...
「バカだなやまだ...こんな面倒くさいやつに引っかかっちゃって...」
そっとやまだの頬に手を持っていくと、その手を握って
「この綺麗な手も好き」
って微笑む。
カーっと顔が熱くなる
「ばか！」
そんな恥ずかしい事をよく...どっかの国の王子か！かっこ良いけど笑
「俺バカだよ笑」
「本当だよ！」
それからやまだに抱きしめられる
やまだの匂い...
大ちゃんとは違う...ムスクっぽい...甘い....
「やまだぁ...」
「んっ？」
「ありがとう....」
「ふふっ...おやすみ」
やまだを好きになったら幸せになれるんだろうな...
やまだを好きになりたいな...
そう思いながらも、ふと頭をよぎるのは大ちゃんのこと
どう思われただろう....引いたかな...
明日なんて言おう....
そんな事を考えながらいつの間にか眠りに落ちた。
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月6日 20時
