君の隣で (ページ5)

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「やっぱり1回ちゃんと付き合ってみたらいいのに～」

大ちゃんまだ言ってる...
興味ない俺はゲームに集中したまま無視！

「おい！無視すんなよ‼」

「ほいっ俺の勝ち～♪」

「あっ‼ずりーぞ‼」

よそ見してる大ちゃんが悪い...

家が近い俺たちは学校から帰るとゲームしたり、漫画読んだり、テスト前は俺が勉強教えたり、毎日のようにどちらかの家に入り浸ってる。
えっちな本の隠し場所だって知ってるし...

「なぁ～黒木先輩でダメだったらこの先それ以上の子出てこないんじゃね？いのちゃん理想高すぎかよ～」

飽きもせずまたその話題...
まぁある意味理想高いのかもね

「俺が好きなのは大ちゃんだけだし」

コントローラーを持ってテレビ画面を見つめたままそう言うと
今そういうのいいから！と流される
それからはモテ期なんかいつ終わるかわかんないぞって変な説教が始まった...

早くゲームの続きしてーなー。
今日の夕飯なんだろ～

「いのちゃん聞いてる⁉」

「きいてるきいてる～...
大ちゃんは俺に彼女ができてもいいの？」

大ちゃんの方をチラッと見ながら言うと

「そりゃ羨ましいけど...俺も頑張ろう！ってなるじゃん」

そう言ってニッコリ笑う大ちゃんを見て俺は無表情のまま視線を画面に戻した