#01 ちくちくちく ページ2
私は何を思ったのか、
そう差し出された手を握っていた
その手は少し冷たくて、
彼の身体からは少しながら鉄の匂いがした
「なぁ〜、お嬢さん?」
返事はしない
「瓶の中身、なんで捨てとったん?」
長い沈黙が続く
「ごめんなぁ〜、変なk…
『もう要らないから。捨てた。』
………さよか、」
彼はそれ以上なにも聞こうとはしなかった
「着いたで」
そう言われ下ばかり見ていた私は顔をあげる
目の前に広がったのは………
白い大きな壁
「お帰りなさいませ鬱様。そちらのお嬢さんは……」
「あぁ、一人でおったから保護したんよ
それなりに落ち着いたみたいやなご苦労さん」
「勿体無いお言葉」
ギギキ、と音を立て扉が開く
「よし、じゃ行こかいな」
『……。』
憶えのある景色に、目を見開いた
目の前に広がる広い庭、大きく真っ白なお城
その見える景色、全部が全部
私の"
目の前が真っ暗になった
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はくまい(プロフ) - どわ…完結おめでとうございます!とても面白かったです〜! (2020年8月11日 18時) (レス) id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 神作を見つけてしまった…! (2020年8月8日 17時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉兎 | 作成日時:2020年8月5日 6時